【3z】君が俺のそばにいてくれればそれでいい。【沖田総悟】

第22話【悲劇はここから】 ページ23

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どうしよう。

熱を出して狂ったこいつを起こせば私の命はない。
かといって折角水枕も用意したのに意味がない。

･･･だから、なんとか起こさずにこいつの頭のしたに水枕を入れる方法があれば･･･

しょうがない。
こう考えていても、意味がない。
決行しよう。



私は総悟の頭と枕の間に右手を突っ込み、ぐっと上に持ち上げて、枕と総悟の頭の間に隙間を作った。

枕を左手で退けて私はサッと水枕を入れた。

そして、ゆっくりゆっくり総悟の頭を降ろしていく。

ゆっくり･･･ゆっくり･･･『ガシッ』




「え？
うぎゃっ」



総悟の頭を支えていた右手は“アイツ”により血管を握りつぶされるのではないかというくらいの強さで握られ、勢いよく引っ張られた。









ぐるん、と廻る視界に私は生命の危機を感じた。





視界が天井で止まると、身体は締め付けられて、身動きはとれなかった。





ああ、ついに“アイツ”がお目覚めだ。





「姉上〜どこ行ってたんですかィ？」




私の頭にほっぺスリスリ。




熱を出した(狂った)総悟＝甘えん坊将軍




＿＿＿これは、誰にも止められない。

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