光と闇の意見は一緒(月下院紫月) ページ10
紫月side
もうすぐやって来る、私の姉妹だった…影山詠。
『愛された方か。』
相手は覚えているか分からないけど、私は覚えてる。ハッキリと、鮮明に。(まぁこれもあの病気のせいなんだけどね。)
影山はあの子にだけ笑顔を見せていた。
『まぁ、別にいいんだけどね。アイツになんか愛されなくて良かったもん。』
だって、私にはお義父様や海、明日人がいる。必要な愛は、今私の手の中にある。
『…ふわぁぁ。久しぶりに眠気が。』
響「呑気なもんだな。」
『わっ!響。』
響「よーっ。見に来てやったぜ。」
響が木の影から出てきて、キメポーズを送る。私はそれを適当に流して、悶々と悩んでいたことを話した。これは自分だから話せること。
『…ねぇ、響。』
響「んだよ。」
『貴女も影山に育てられたんでしょ?』
響「そうだけど。」
『影山に愛されたかったって、思ったこと__。』
響「有るわけねーじゃん。やだよ、あんなやつが俺に笑顔を見せてくるってだけで、虫唾が走るぜ。」
響はフンと鼻をならす。相当嫌だったらしい。私は、向こうの景色に目を移す。
響「アイツなんかほっとけよ。今は、大切な人がいんだろーが。」
『確かに。過去の足枷なんて、はずしちゃおー。』
響「てか、お前。スペイン戦でスタメンになんねーよな?」
『うわ、監督の事だからやりそうな気がするんだけど。』
いかにも嫌そうな顔を浮かべてしまった私。響はその顔を見て、爆笑していた。
響「うわっ!ヒッデー顔っ!!」
『うるさーい!!』
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作者名:神田・スカーレット x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kandada/
作成日時:2019年9月23日 8時