ごめんの一言 (柳原空乃&積木咲良) ページ47
空乃side
咲良「もしね、このチームと何かあって気に入らないって言うんだったら、空乃を傷つけたんだったら、潰すの手伝うよ?」
「えっ……」
あたしは、耳を疑った。咲良の口から出た言葉が、信じられなかった。
「咲良……」
目頭がぶわっ、と熱くなり、涙が頬を流れる。
違う。
違う。
あたしは、咲良を助けるためにシェイドジャパンに入ったんだ。
咲良を巻き込むわけには、いかない。
「っ……ごめん、大丈夫だから。
咲良はさ、いつもみたいに笑ったり叫んだりしてるだけでいいからさ」
そう言いながら、あたしは笑った。
顔が強ばり、うまく笑えない。
でも、せいいっぱいの笑顔を作った。
咲良「空乃……」
「あたし、もぉ部屋帰るねっ…おやすみ」
あたしを引き留めようとする咲良の声を無視して、あたしは逃げるように部屋から出る。
「っ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
体の力が抜けて、廊下で床に座り込んでしまう。
そして、大声で泣いた。
手を汚すのは、あたしだけでいいんだ。
これからは、紫月センパイも巻き込まない。
これからは、あたしだけで__。
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作者名:神田・スカーレット x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kandada/
作成日時:2019年9月23日 8時