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「すんません！遅れました！！」
侑が息を切らして急いで体育館に入ると、北が侑に近付いた。
北「ポスター設置してくれたんやってな、ありがとうな。」
侑「いえいえ！こんなん朝飯前です！」
侑がニカッと笑うと北が真顔のまま侑の目をじっと見た。
北「なあ」
侑「はい？」
キョトンとした侑が北を見返すと、北の目がバキバキだった。
北「...お前何企んどるんや？」
侑「え」
二人の間に沈黙が流れる。
北「...なんや？」
侑「いっいや！なんも企んでないですって！もう北さん嫌やわあ〜！ほら！俺元々性格めっちゃ優しいですし！あはは！」
北「...。」
侑が苦しそうに言い訳しながら北の元を離れる。
侑「北さんほんま怖いわ...」
2年が集まる場所に侑がそそくさと合流した。
角「ポスターありがとう。で、どうだった」
角名が一応気にかけると、侑が嬉しそうに口を開いた。
侑「名前分かってん！1年の子やったわ！」
角「へえ」
侑と角名が話す内容を耳をダンボにして聞いている治がダンダンと力強くボールをバウンドさせる。
侑「Aちゃんって言うねんて〜！名前まで可愛いとか罪やわ〜！」
テンションが上がりっぱなしの侑が幸せそうな顔を角名に向けた。
角「へえ」
侑「いやもうちょい興味持って！」
︰
︰
︰
ヴヴッとAのスマホが震える。
なんかのアプリの通知かな、感覚で確認したAが目をまん丸とさせた。
「ん？Aどしたん？」
A「ううん、なんでもないよ〜」
咄嗟に作り笑顔で返し、すぐにスマホをスカートのポケットに入れる。
治くん18時半にいつもんとこ集合。絶対来いよ。
A(やばい絶対怒ってるやつ...)
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作者名：かなめ/ | 作成日時：2020年4月13日 17時
