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18時半前。
いつもの場所の備品倉庫をAが恐る恐る覗くとどうやら一番乗りのようだった。
「良かった、治くんより早く来れた」とほっと胸をなで下ろしたのも束の間。
「よお。」
後ろからドスの効いた声が聴こえて振り返る。
A「あ、おつかれさま〜...」
めちゃくちゃ不機嫌な顔をしている治がAを見下ろした。
A「えーっと、ポスターの件...やんな？」
後ずさりしながらAが一応確認する。
治「それしかないよな？他にもなんかあるんか？」
目が全く笑っていない治がじりじりと近付く。
A「ないない、絶対ないです！」
治に圧倒されているAの背中が壁にぶつかった。
A「...ごめんて、治くん」
おどおどするAが治を見上げて謝る。
治「許さへん。」
真剣な眼差しをAに向けた治が壁に手をついた。
治「...ムカつくわ」
ボソッと呟いた治がAの頭を引き寄せてキスをする。
A「んっ、」
貪るようにキスをする治が口をゆっくりと離した。
治「
A「なん、も言われてないって...」
息切れしながら必死に受けるAに治が気付く。
治「......ごめん。好きすぎて余裕ない。」
「はぁ」とため息を吐いた治が更にぎゅっと力強くAを抱きしめた。
治「アイツとは何もないねんな」
A「...うん」
「そうか」と返した治がAの胸元に顔を埋め、首筋にかぷりと噛み付いた。
A「ちょっ、治くんそこ目立つ...ってば」
Aが治を突き放そうとするがビクともしない。
治「じっと出来へんのか？」
A「うー...」
念入りに印を付けた治が首筋から唇を離し、ニヤリと笑った。
治「見えるとこに付けとかな意味ないやろが」
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作者名：かなめ/ | 作成日時：2020年4月13日 17時
