林檎が四十五個 ページ47
私が顎に手を沿え言った一言に反応したゼンさんは、焦った様子で私の肩を掴んだ
「おい！お前それを飲んだのか！！」
いきなりの事だったので、私は思わず小さな悲鳴を上げる
ぱちぱち、と瞬きをしてゼンさんの瞳を見て言った
『だ、大丈夫です、人には影響ありません・・・よ？』
それを聞いたゼンさんは肩からゆっくり手を離し、安堵の溜息を着いた
「驚かせるな・・・！しかもなんで最後疑問形なんだ！」
言い切るやいなや近くの樽に座り込み、片手で私の頭をぽんと叩いた
＿＿地味に痛い
私は頬をぷくっと膨らませ、いかにも“怒ってますよ！“という顔を作った
『ごめんなさい・・・でも叩く事ないじゃないですかぁ、』
ゼンさんは一瞬顔を赤くさせた後呆れた様な顔をしてふさぎ込み、“お前なぁ・・・顔が、“と呟く
何の事だかわからず首を傾げたが、ゼンさんは忘れる様に促し、毒の事について聞いてきた
取り合えず、薬草などから取れる蜜みたいな味の物があり、それが水に混じってると言うことを説明
『でも、ここにそんな薬草はないはずなんですが・・・』
また一人考え込む
上の水は平気だったから、下のどれかになる
毒素が含まれるもの、毒素が含まれるもの・・・！
『む〜・・・』
一生懸命頭の中から記憶を引き出す
薬草を見ながら歩き回っていると、ある薬草に目がいった
『これ、アケギシグレじゃなくてユラシグレなんじゃ・・・！？』
ゼンさんが不思議そうな顔で見ている事に気付かず、目の前の薬草をとり根をちぎる
もし根が甘かったら＿＿
さくっと噛み、再び噛んだ薬草を見た
『＿＿ユラです』
ゼンさんは立ち上がって私に説明をこう
私はユラを見ながら答えた
『ユラとアケギって言う、花を咲かせるまで難しい種類で、このユラはアケギを作る環境で育てられているんです。』
「つまり間違った方法で植えられてある・・・」
呟くゼンさんに頷き“その通りです“と笑いかけた
『ユラは環境が変わると花は咲かせられず、根に毒素が作られるんです』
それが水路へ流れでているので、このままだと枯れてしまう
状況をまとめると、私は彼に根を土から植え替える事をお願いした
ゼンさんは心配そうな顔でいった
「手伝っていいのか？審査に響くかもしれないぞ」
私は腕をまくりながら笑った
『いいんです、今できる最善の事をやるまでです！』
するとゼンさんは首を傾げ、いった
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かるp(プロフ) - 赤司ありあさん» 返信遅れてしまい、すいませんでした。赤司ありあ様、コメントありがとうございます！どストライクですか！？ハートを射る事が出来て嬉しいです。勿論頑張っていきたいと思います！ (2016年2月14日 20時) (
レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
赤司ありあ - おっ！これはエンペラーアイですか？wこれは、もう度ストライクですね！大好きです！！これからも読まさせて頂きます！！頑張ってください (2016年1月1日 19時) (レス) id: 63ba2608d2 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - 猫型。さん» 猫型。様、コメントありがとうございます！最近更新が停滞気味で・・・。しかし尊敬してもらえるとは、とても嬉しいです！ (2015年11月14日 19時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
猫型。 - 作者様の書く小説のリズムテンポが素晴らしすぎて毎度尊敬してしまいます…(,,´ω`)赤髪の白雪姫、面白いですよね！ (2015年10月6日 19時) (レス) id: bf9ac0b0e3 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - +*+*はりゅりゅ*+*+さん» まじです！ゼンさんもオビさんも見る度数秒手を止めて見入ってしまいます（毎ページ）！オビさんのボケもかなり好きです！ (2015年8月16日 22時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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