林檎が三十九個 ページ41
重い雰囲気を壊すその拍手に、音のなる方を振り返ると、黒髪の青年が木に立っていた
「お見事！これは矢を射たぐらいじゃひかないね」
青年は木を伝って城の淵へ座った
＿＿いや、じゃなくて！？
『だ、誰っスか！？＿いや誰ですか！？』
少し慌てて言ってしまった事に一人赤面する
青年は一瞬目を見開き、大声で笑った
「ブッ、ハハハハ！？大丈夫だよお嬢さん、何もしない。＿逃げられそうもないし」
青年は目に溜まった涙を拭いながら、下をみやる
私は赤くなった顔で彼を睨みながらも下を見ると、ミツヒデさんと木々さんが。
その後の青年の説明によると、先程言っていた様に、私に矢を放ったのも彼、兵に伝令を伝えたのも彼らしい
しかし男がそれを否定
「殿下の為を思い一人でやった。お前の手など借りてはいない」
急な事実に絶句する・・・えっと、なんて言えばよいのか、
目をまわしかけたとき、後ろから思い切り疲れた様な溜息が聞こえた
「妙な所で自尊心の高いお方だ。＿同感だな」
その声に、バッと後ろを振り向いた
『あっ、』 「殿下っ」
ゼンさんがこちらへ向かって来て、私の隣に立った
「ハルカ公、先程俺の為と言ったな」
素直に答えたハルカさん？に、ゼンさんは矢を放り投げた
「手段を間違えたな。成り行き次第では、城中の騒ぎになる所だった」
ハルカさんは苦い顔で矢を見つめる
私はゼンさんに向きあった
『話の内容、聞いてたんですか？』
「・・・ああ。言っとくが、出て行きそうになるのを必死で抑えたんだぞ。＿＿特に、“目“の話題を持ち出された時は」
ゼンさんはハルカさんを睨んだ
「・・・ハルカ公、俺はこの娘を利用する気なんてない。側にいたいからいる、それだけだ」
“側にいたい“その言葉と同時に私の頭を撫でる
思わず顔が赤くなった
「ゼッ、ゼンさん！からかわないでくださいっ・・・！」
ニヤニヤと笑うゼンさんを睨む、がハルカさんがそれに吠えた
「殿下を呼び捨てとは何事だ！」
私も負け時と反論する
『ちゃんと“さん“付けしてるじゃないですか！ハルカさんは厳しいんです、名前可愛いのに！！」
「なっ、ハルカさんだと！？娘立場をわきまえろ！可愛いとはナメているのか！」
『ナメてません、正直なだけでふよハルカさん！」
「噛むなぁ！」
私とハルカさんの言い争いはその後なお続き、ゼンさんと青年が爆笑し終わるまで止む事はなかった
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かるp(プロフ) - 赤司ありあさん» 返信遅れてしまい、すいませんでした。赤司ありあ様、コメントありがとうございます！どストライクですか！？ハートを射る事が出来て嬉しいです。勿論頑張っていきたいと思います！ (2016年2月14日 20時) (
レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
赤司ありあ - おっ！これはエンペラーアイですか？wこれは、もう度ストライクですね！大好きです！！これからも読まさせて頂きます！！頑張ってください (2016年1月1日 19時) (レス) id: 63ba2608d2 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - 猫型。さん» 猫型。様、コメントありがとうございます！最近更新が停滞気味で・・・。しかし尊敬してもらえるとは、とても嬉しいです！ (2015年11月14日 19時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
猫型。 - 作者様の書く小説のリズムテンポが素晴らしすぎて毎度尊敬してしまいます…(,,´ω`)赤髪の白雪姫、面白いですよね！ (2015年10月6日 19時) (レス) id: bf9ac0b0e3 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - +*+*はりゅりゅ*+*+さん» まじです！ゼンさんもオビさんも見る度数秒手を止めて見入ってしまいます（毎ページ）！オビさんのボケもかなり好きです！ (2015年8月16日 22時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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