林檎が三十個 ページ32
あれから何日立ったのだろうか
暗い部屋の中に、少女の欠伸が響いた
『う、私また机で寝て・・・』
私は今、迫り来る宮廷薬剤師の試験に備えて勉強中
夜遅くまでやる為、こうして机で寝てしって姉様に怒られる事はほぼ毎日
体を起こし一枚の紙を手に取った私は伸びをすると、また机に向かった
姉様の身じろぐ気配がしたので、私はふっと顔を向けた
いつのまにか朝がきていて、明るい日が差し込んでいる
本を置いた私は立ち上がり、窓を開けた
『うわぁぁ、気持ちー・・・』
外の眩しさに目を細めながら、綺麗な空気を精一杯息を吸う
ずっとそうしていたかったけど、今日の料理当番は自分だと気づき、慌てて台所へ向かった
＊＊＊
ウィスタル城の門前
大きな荷車を持ったお爺さんが、門番に何やらペンダントの様な物を見せている
あれは何なんだろうか＿
『あっ、A殿！』
茶髪の門番が歩いてきた私に気づいてくれた
私はミツヒデさんと木々さんに呼ばれた為、朝早くここへ来ていたのだ
私も挨拶を返す
｢今日もゼン殿下にお会いに？」
黒髪の門番が言った
＿＿そ、そんな印象に残ってたんですか、私
そんな事を思いながら、門番に事情を説明
そこでふと思った事を質問してみた
『あの、さっきの方が首から下げていた物は？』
門番は胸元からそれを取りだし、丁寧に説明してくれた
｢ああ、それは身分証ですよ。」
王宮にいるは皆持っている物で、それがないと入れないらしい
ん、じゃあ私は＿＿？
そう考えていると、私の心を見透かした様に、茶髪の門番が笑顔で言った
｢あ、A殿は大丈夫です、ゼン殿下から聞いておりますから！」
そういって、エントランスまで通してくれた
『ありがとうございます！』
私はにぱっと笑って、ルンルンと中へ入った
Aの後ろ姿を見送った門番達
彼女が眩しい笑顔を見せた時から震えていた、茶髪が興奮したように言った
｢っ〜見たっすか先輩！あの綺麗な赤髪に可愛い顔立ち、それを引き立てるかの様な不思議なオッドアイ！そして殿下のお知り合いとか、Aさんかっけーっスよねぇー！｣
横目に見た黒髪の門番は彼を咎める
｢こら、仕事に戻るぞ｣
｢へへっ、先輩もそう思ってるくせにィ〜｣
微かに頬を染める先輩に気づいた茶髪はにひひと無邪気に笑った
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かるp(プロフ) - 赤司ありあさん» 返信遅れてしまい、すいませんでした。赤司ありあ様、コメントありがとうございます！どストライクですか！？ハートを射る事が出来て嬉しいです。勿論頑張っていきたいと思います！ (2016年2月14日 20時) (
レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
赤司ありあ - おっ！これはエンペラーアイですか？wこれは、もう度ストライクですね！大好きです！！これからも読まさせて頂きます！！頑張ってください (2016年1月1日 19時) (レス) id: 63ba2608d2 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - 猫型。さん» 猫型。様、コメントありがとうございます！最近更新が停滞気味で・・・。しかし尊敬してもらえるとは、とても嬉しいです！ (2015年11月14日 19時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
猫型。 - 作者様の書く小説のリズムテンポが素晴らしすぎて毎度尊敬してしまいます…(,,´ω`)赤髪の白雪姫、面白いですよね！ (2015年10月6日 19時) (レス) id: bf9ac0b0e3 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - +*+*はりゅりゅ*+*+さん» まじです！ゼンさんもオビさんも見る度数秒手を止めて見入ってしまいます（毎ページ）！オビさんのボケもかなり好きです！ (2015年8月16日 22時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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