林檎が二十三個 ページ25
無事牢屋を出た私は、出口を見つけるために走り回っていた
『ここもダメ・・・！』
窓自体は沢山あるが、その外側には格子がつけられており、何処も出ることができなかった
体力には自信がある
しかし今の自分は足を怪我しておりかばって走っている為、消耗が激しい
しばらく走ると、大きな扉が見つかった
ここなら･･･と思って近づくが鍵がつけられており、引っ張っても外れることはなかった
｢みーっけ。」
『っ！』
上から呑気な声が聞こえてきたので、振り返って睨みつける
｢鍵、俺もってるし。出口なんかなかっただろ？」
にやりと笑って鍵を見せ付ける
正直イラッとくる
しかし一つの疑問が浮かんだ
私は階段を登ってここまできたから、さっきのところは少なくとも地下
ここを一階だとすると、この人はどうして２階まで登ったのだろうか・・・
何か意味があるはず！
＿＿そうか！！
答えにたどり着いた私は、ニヤニヤしている巳早さんにいった
『＿＿私は、自分で行くと決めた場所がある。必ずやらなければいけない事がある。こんなとこで立ち止まりません。』
他をあたってください
そういって私は、２階へ続く階段を探しはじめた
何故巳早さんはわざわざ２階に上がったのか＿
もしも２階に行かせてはならない所があるとしたら？ そう考えたのだ
頑張って通路を見つけても、巳早さんがいた
私はなんとは巳早さんの手を逃れた
しかし、
『っわ！？』
とうとう行き止まりになってしまった
取り合えず打開策は・・・と鞄を探る＿＿あった
中に入っていた薬草とランプ、マッチをとり、妥当巳早さんの準備を進める
全て終わると、丁度巳早さんがきた
｢逃げるのは終わりか、赤髪」
『別に』
私はすっと立ち、ランプを後ろ手に持った
巳早さんが“逃げるのやめたから捕まえてもいい“という理不尽な理由をつけてきた瞬間＿
｢っは？」
彼の前に用意したランプを差し出し
バリンッ
思い切り振りかぶって割った
当たりに煙が広がり、それを吸ったのか巳早さんはヨロヨロと倒れ込む
しかし負けじと向かってくる彼をむぎゅっと踏み、唸るのを無視して告げた
『麻酔作用のある薬を燃やしたから、一時的に体の感覚が麻痺すると思う。ゆっくり休んで下さいごめんなさい！』
何となく申し訳なかったので最後に謝り、２階へと駆け上がった
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かるp(プロフ) - 赤司ありあさん» 返信遅れてしまい、すいませんでした。赤司ありあ様、コメントありがとうございます！どストライクですか！？ハートを射る事が出来て嬉しいです。勿論頑張っていきたいと思います！ (2016年2月14日 20時) (
レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
赤司ありあ - おっ！これはエンペラーアイですか？wこれは、もう度ストライクですね！大好きです！！これからも読まさせて頂きます！！頑張ってください (2016年1月1日 19時) (レス) id: 63ba2608d2 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - 猫型。さん» 猫型。様、コメントありがとうございます！最近更新が停滞気味で・・・。しかし尊敬してもらえるとは、とても嬉しいです！ (2015年11月14日 19時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
猫型。 - 作者様の書く小説のリズムテンポが素晴らしすぎて毎度尊敬してしまいます…(,,´ω`)赤髪の白雪姫、面白いですよね！ (2015年10月6日 19時) (レス) id: bf9ac0b0e3 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - +*+*はりゅりゅ*+*+さん» まじです！ゼンさんもオビさんも見る度数秒手を止めて見入ってしまいます（毎ページ）！オビさんのボケもかなり好きです！ (2015年8月16日 22時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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