林檎が二つ ページ3
｢お姉ちゃん達、ありがとー！｣ぬ
｢薬、飲み忘れないでね！｣
｢また勝負しろよな、A姉ちゃん！｣
『んー、気が向いたらねー』
｢なんじゃそりゃー！！｣
小さなドアから元気な子供達が駆け出し、少女達の声がそれをおいかけた
｢そいじゃ白雪ちゃん、Aちゃん。またその目を見せてくれるかいAちゃん？｣
『女神、だなんて・・・！勿論ですおじ様！』
ここはタンバルの町にある、小さな薬局屋
赤髪の少女白雪と、同色の髪に左右の目の色が異なる少女Aは、薬草らしきものを計りにかけ、せかせかと働いている
『次はキノさんです、姉様！』
Aは椅子に座る老婦人をみて白雪に告げた
｢嗚呼、いいのよぉAちゃん。私はただ、白雪ちゃんとAちゃんのその綺麗な髪で目の保養に来てるだけだからねぇ。｣
白雪とAは目を見合わせ、小さく微笑みあった
｢ありがとう。でもせっかくだから、追加のお薬調合しますね？｣
白雪はすぐに薬の調合に取り掛かる
私はキノさんの話相手。
しかしキノさんも私も、慣れた手つきで調合する姉を見て、思わずウルッときてしまった
｢Aちゃん、貴方のお姉さんはもう立派な薬剤師さんだわぁ・・・！いい姉を持ったわねぇ｣
『はいっ！姉様はっ、私の誇りでっ・・うっ、え、姉様お嫁に行っちゃったら・・・！』
そうびぇんびぇん泣く私を見て、さすがに姉もびっくりしたらしい
カウンターから乗り出し、
｢あっあの・・・キノさん、Aも！私はAがいるだけで幸せだから嫁がない！それにAも、一生懸命薬学勉強してるじゃない！｣
『ねっ、姉様ぁ・・・！！』
｢そうよAちゃん、貴方も可愛くなって！その綺麗な目は、きっと神様が貴方に特別に御与えになった物なのよ！｣
そんなたわいもない話をしばらくしていたが、キノさん、お鍋に火をかけっぱなしだったらしく、慌てた様子で店を出てしまった
すると姉様が私の手を握りしめて、こう言った
｢ねぇA｣
『はい、姉様』
｢Aは私の大事な妹。だからね、そんなに自分を否定しないでほしいな。その目も、いつか貴方の役に立つときがきっとくる。｣
『・・・うん、ありがと姉様。』
微笑んで言うと、姉様は頭を撫でてくれた
不意にドアが開いた
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かるp(プロフ) - 赤司ありあさん» 返信遅れてしまい、すいませんでした。赤司ありあ様、コメントありがとうございます！どストライクですか！？ハートを射る事が出来て嬉しいです。勿論頑張っていきたいと思います！ (2016年2月14日 20時) (
レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
赤司ありあ - おっ！これはエンペラーアイですか？wこれは、もう度ストライクですね！大好きです！！これからも読まさせて頂きます！！頑張ってください (2016年1月1日 19時) (レス) id: 63ba2608d2 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - 猫型。さん» 猫型。様、コメントありがとうございます！最近更新が停滞気味で・・・。しかし尊敬してもらえるとは、とても嬉しいです！ (2015年11月14日 19時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
猫型。 - 作者様の書く小説のリズムテンポが素晴らしすぎて毎度尊敬してしまいます…(,,´ω`)赤髪の白雪姫、面白いですよね！ (2015年10月6日 19時) (レス) id: bf9ac0b0e3 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - +*+*はりゅりゅ*+*+さん» まじです！ゼンさんもオビさんも見る度数秒手を止めて見入ってしまいます（毎ページ）！オビさんのボケもかなり好きです！ (2015年8月16日 22時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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