林檎が十六個 ページ17
｢A、俺が森で言ったことを覚えているか？」
ゼンさんは私の拳を包み込み、微笑んだ
｢俺としては今、お前といることは運命のほうだと嬉しいんだけどな。」
｢お前達が自分で向かった森に俺達がいて、関わりを持って、互いの身を守ろうとした。」
｢それがこの場限りの毒か、これからの繋がりか＿＿お前が決めればいい。」
ゼンさんの言葉一つ一つが心にしみてくる
『それは・・・私が決めていいことなんですか。』
｢当然。俺だって、自分の運命は自分で決めてる。決めてその道に進めるか進めないかは自分次第だろ？」
言いきったと同時に、ゼンさんは私の前髪をわけ、黄に染まる目を見つめた
｢お前の目は未来を映す道具として扱われていると聞いた。その力があれば大陸一つを消せるだろうな。」
いきなりその話を持ち出されて、私は下を向く
姉様は心配そうに私を見つめていた
｢＿＿しかしお前は、その力を自分に酔いしれる事なく、人を助ける為、人を守る為に使っていたそうだな。
過去の者達と同じ末路を歩まない為に、お前は今運命にあらがっている。自分で決めた道を、必死に進もうとしているんだ。
俺はそんなお前の助けになりたい」
『・・・ゼンさん、やっぱり凄い事言いますね。』
｢考え方じゃなく、生き方ですらね。」
ゼンさんは立ち上がって、私に手をさしのべた
｢＿＿で、お前の答は？」
そんなの、さっきの言葉を聞かされたら＿＿
『私、は＿＿』
ゼンさんの手に、自分の手を重ねた
するとゼンさんとミツヒデさん、木々さんが笑い始めた
｢ッハハハ！おま、泣くなよ急に！」
頬が冷たいと思っていたら、泣いていたらしい
そんな私をゼンさんは軽く引っ張って、肩を抱き寄せた
『ゼッ、ゼンさんがあんなこと言うからぁっ・・・！』
｢尊敬した？」
『〜っしてませんっ！』
｢ゼン、そろそろAに薬を飲ませてやれ！」
｢Aを離しなさい」
ミツヒデさんと木さんが々慌てた様子で言った
そんな彼らに私は暖かい気持ちになったが＿＿
“死ぬまでいたぶってやる“
『いいえ、もう大丈夫です。
＿＿毒には慣れてますから。』
そういって少し自傷の笑みを零し、姉様のところへ向かった私を
｢・・・A。」
三人は悲しげな顔で見ていた
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かるp(プロフ) - 赤司ありあさん» 返信遅れてしまい、すいませんでした。赤司ありあ様、コメントありがとうございます！どストライクですか！？ハートを射る事が出来て嬉しいです。勿論頑張っていきたいと思います！ (2016年2月14日 20時) (
レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
赤司ありあ - おっ！これはエンペラーアイですか？wこれは、もう度ストライクですね！大好きです！！これからも読まさせて頂きます！！頑張ってください (2016年1月1日 19時) (レス) id: 63ba2608d2 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - 猫型。さん» 猫型。様、コメントありがとうございます！最近更新が停滞気味で・・・。しかし尊敬してもらえるとは、とても嬉しいです！ (2015年11月14日 19時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
猫型。 - 作者様の書く小説のリズムテンポが素晴らしすぎて毎度尊敬してしまいます…(,,´ω`)赤髪の白雪姫、面白いですよね！ (2015年10月6日 19時) (レス) id: bf9ac0b0e3 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - +*+*はりゅりゅ*+*+さん» まじです！ゼンさんもオビさんも見る度数秒手を止めて見入ってしまいます（毎ページ）！オビさんのボケもかなり好きです！ (2015年8月16日 22時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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