林檎が十五個 ページ16
｢A・・・」
誰かの声が聞こえた
暗くて、悲しい声＿＿
導かれるように、私は目を開けた
『っん・・・？』
｢・・・A？Aっ！」
ベッドの側の影が身を乗り出してきた
『ゼ、ンさん？』
名前を呼ぶと、ゼンさんは嬉しそうにはにかんだ
｢おう。体はどう＿｢A！」・・・お前らな。」
ゼンさんの言葉を遮るようにして、姉様とミツヒデさん、木々さんがやってきた
全員が揃って、私はﾊｯと気がつく
＿＿皆に謝らなきゃ、
咄嗟にベッドを降り、四人の前で正座をする
ゼンさんと木々さんが顔を傾げ、ミツヒデさんと姉様が慌てていたのはスルー。
『＿＿ありがとうございます。』
｢なんだA。」
『力を貸してくれて。でもごめんなさい、私はゼンさんの毒にしかならなかった。』
ゼンさんはﾌｯと微笑した
｢それは笑うところか？俺が口にした毒林檎と、お前の赤と」
木々さんが腕を組みながら言った
｢Aは悪くないよ。ゼンが勝手に食べたんだから、ゼンと私達が思慮に欠けてた。以上。ミツヒデなんか＿＿。」
ミツヒデさんは余程ゼンさんを心配していたらしい
本人はあっさり暴露されて焦っており、姉様は幸せそうに笑っていた
＿＿これ以上、皆の邪魔をしたくなう
姉様を巻き込みたくなくて、実は前から側を離れようと考えていた
『あの＿＿！』
｢離れたい、とか思わないでね。」
声を遮ったのは姉様
私は目を見開いた
｢知ってたよ、Aが私を巻き込みたくないからってずーっと決意してたこと。」
姉様が近づく気配がする
思わず目を閉じた
｢バカ。Aほんとバカ。私はAがいないと寂しい！頼りないかも知れないけど、Aの助けになりたい。」
だって私達、姉妹でしょ？
姉様はそういって綺麗に笑い、私を優しく抱きしめた
ずっと一緒にいたからか、あまり聞けなかった姉様の心境を聞けたことが嬉しかった
『私、姉様に薬学を学びたいし、姉様と一緒にいたいよ。けど、この目がある限り、姉様にずっと迷惑かけちゃう、危険に晒しちゃうから・・・
姉様には、幸せになって欲しかったから・・・っ！』
必死に話す私を、姉様は背中をさすって聞いてくれた
ｸﾞｲｯ
不意に、ゼンさんが私の腕を掴んだ
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かるp(プロフ) - 赤司ありあさん» 返信遅れてしまい、すいませんでした。赤司ありあ様、コメントありがとうございます！どストライクですか！？ハートを射る事が出来て嬉しいです。勿論頑張っていきたいと思います！ (2016年2月14日 20時) (
レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
赤司ありあ - おっ！これはエンペラーアイですか？wこれは、もう度ストライクですね！大好きです！！これからも読まさせて頂きます！！頑張ってください (2016年1月1日 19時) (レス) id: 63ba2608d2 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - 猫型。さん» 猫型。様、コメントありがとうございます！最近更新が停滞気味で・・・。しかし尊敬してもらえるとは、とても嬉しいです！ (2015年11月14日 19時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
猫型。 - 作者様の書く小説のリズムテンポが素晴らしすぎて毎度尊敬してしまいます…(,,´ω`)赤髪の白雪姫、面白いですよね！ (2015年10月6日 19時) (レス) id: bf9ac0b0e3 (このIDを非表示/違反報告)
かるp(プロフ) - +*+*はりゅりゅ*+*+さん» まじです！ゼンさんもオビさんも見る度数秒手を止めて見入ってしまいます（毎ページ）！オビさんのボケもかなり好きです！ (2015年8月16日 22時) (レス) id: 3ac4b62ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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