いのち短し【朱桜司】

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それからまた日は流れた。
クリスマスのライブでは本当に司くんは見つけてくれた、すごい!

私と司くんは今もあの距離を続けている。

私の気持ちは多分、司くんに気づかれている。
あんなこと言ってしまった以上後には引けないが、先に進むつもりもない。

それは司くんも同じなのか、私の気持ちに答える気は無いらしい。






そんなこんなで私は高校を卒業してしまったのだ。
これはしまった!こじらせすぎてる!!
と思いもしたが恋心をどうにかしようなどできずぐだぐだとこの20も過ぎた年まで引きづっている。
ちなみに私は今25歳。
成人して5年、卒業して7年もたっている。
ここまで恋心を拗らせると意地になっている部分もあるともう。
しかし好きなのだ、私は今でも朱桜司が好きなのだ!!


昔のことを思い出しながらテレビを見る。
Knightsは一時期解散した。

それは、3年生の先輩が先に卒業してしまったらしくてそれからは自由にやっていたのだとか。
待つこと2年、時を経てKnightsはまた再結成した。
夢ノ咲時代から人気があったKnightsの再結成となり友人は泣いた、大号泣だった。
りつくんが〜〜〜と泣いて手がつけられなかった…。


司くんはどうしたのだろうかというと、とてもかっこよくなってしまった。
もう目のやり場に困るぐらい。
忘れてやろうと思った矢先の攻撃だった、私のハートは簡単に司くんに奪われたのだ、再び。


テレビに映る彼を見た。
アップで映された彼は甘いマスクでファンを魅了している真っ最中である。


画面の向こうのKnightsの末っ子、私は今も彼に釘付けであると自覚した。

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