聞いてますか白石さん【鬼滅の刃】

白石さんが11人 ページ12

炭治郎side





入院最終日になり俺達は気を引き締め隊服を着て朝ごはんを食べようと食堂に向かった。

アオイは何だか嬉しそうに用意していて
Aは既に目覚めて…目覚めて？
いや半分寝ていた。





｢A、起きてくれ｣


『起きたよ、おはよう』


｢ああ、おはよう。｣


｢ぁああ今日も可愛いね！結婚しよ！｣


『蒲公英』


｢俺蒲公英でいい！()｣


｢黙れよ蒲公英逸｣


｢蒲公英って言っていいの
Aちゃんだけだけど？！｣







寝起きのAは不機嫌そうに俺の後ろに隠れて
寝そうな目を一生懸命開いている。

頭を撫でてやればこくこくとしていた首が
ピタリと静かになりありがとうと笑った。

可愛い








｢今日はAも作ってくれたんです。｣


｢うっっそマジで！？
本当Aちゃん！｣


｢こら、善逸、近いぞ｣








Aに抱きつく善逸を引っペがして
大丈夫かと少しシワになった羽織を引っ張り伸ばす。

俺の羽織は縫って直せる程度にボロボロなだけだったからずっと使っていたが
Aの羽織は鱗滝さんの所に着くまでにズタズタになってしまっていたので、最終選別が終わった後にAに新しい羽織を渡していたらしい。

Aの好きな色の純白な羽織だ。
少し光を当てるとほんのりと桃色の桜が浮きでる。







｢はぁぁん！？お前の方が近いだろ｣


｢俺は幼馴染だからな！｣


｢おい、紋逸！食わねぇなら貰うぞ！｣


｢あげねぇよ猪頭！！｣








Aと俺は分けられたご飯を食べながら
2人の喧嘩をただただ眺める。

Aに関しては無反応。









『炭治郎と一緒？』


｢ああ、同じだ｣


『良かった』

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