獅子と妖精の子[One] ページ27
数ヶ月前 あるお店で───────
レオナ ｢何が欲しい？｣
いやいやいや、待って。
なんでオレはこんな場違いの店にきてる??
『………な、何って』
ジュエリー店で何が欲しいかって!?
レオナさんが王族だってことはマジフト部のみんなから聞いてたけど、まさかここまでとは……
後輩にジュエリーって……オレ男なのに。
さっきから店員さんにジロジロ見られてるのはきっと気のせいじゃないんだ。
レオナ ｢なんだ、このブランドは嫌だったか｣
『なっ、嫌なわけないですから！ブルーガリなんてハイブランドすぎて……』
レオナ ｢………？ハイブランドが嫌なのか｣
………金銭感覚どうかしてるな。
マレウスさんも前に高価なカップ使ってたし、学園長もすごい指飾りつけてるし。
『普通のお店に…』
レオナ ｢………｣
ムスッとしたレオナさんの顔。
少し拗ねてるのかな。でもほんとに恐れ多くて。
数分後────────
『レオナさんは何色が好きですか？』
レオナ ｢…………色は関係ねぇ。俺が欲しいと思ったやつを買うだけだからな｣
『へ、へぇ』
レオナ ｢ハッ、困らせたか？｣
『いえ、レオナさんらしいなって』
レオナ ｢…………色なァ｣
色なんて考えたこと無かった。
………よく着る色は黒か。制服も式典服も体操着も。
王宮でもよく黒い服をきてる。
目の前には色とりどりの石が並んでいた。別に魅力的に見えたやつはひとつもないんだが。
『きまりました？』
レオナ ｢……｣
振り向いたこいつの顔についている2つの瞳。
エメラルドとブルーがまざった珍しい色。
レオナ ｢………サンタマリア｣
『サンタマリア、、これですか？』
レオナ ｢それだ｣
『うわ綺麗……あ！これ貴重な石みたいですね』
レオナ ｢……だろうな｣
そうだ、貴重なモノ。お前もその石も。
決して同じものは2つと無い存在だろう。
レオナ ｢お前は何にする｣
『そうですね………んー、これにします!』
手に取ったブレスレット。
その色は………
レオナ ｢グリーントルマリンか？｣
『はい。オレに関わりのある色に、けっこうグリーンがあるような気がして』
あァ、
それからディアソムニア寮の色と似てる。
……………バカバカしくなってきた。
こいつがマレウスより俺に懐いてると思ってたなんて勘違いもいいところだ。
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小鉄 - 私昨日から小説書かせていただいてるんですがきっかけが主さんなんです！ずっと憧れでしたまだまだ上手に書けていませんが主さんを励みに頑張ります！ (2022年12月10日 15時) (
レス) id: 15ea1c6ed3 (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - 暇人さん» ありがとうございます😭 (2022年2月17日 23時) (レス) id: 75feb1bede (このIDを非表示/違反報告)
暇人(プロフ) - やばい好きすぎる (2022年2月16日 16時) (レス) @page32 id: 56c105e887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：金木犀 | 作成日時：2021年11月6日 16時
