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感極まった保護者が度々涙を浮かべる横で僕は違う涙を流している

生徒が一人一人立ち上がり自分の保護者の方を向いて「○○してくれてありがとう」とまだ辿々しい口調で手元の紙を見て発表する









「Aの配慮を踏みにじったよね」

「だって普通の授業だと思うじゃん…」








黒板にデカデカと書かれたお父さん、お母さんへの感謝の気持ちを伝えましょう。だなんてなんとも保護者から好まれそうな授業をしている

これが理由でAは僕に来てほしくなかったんだろう

罪悪感に呑まれるけれど同時にAはどんなことを言うのだろうと心配が募る

父親にも母親にも対して思い入れはないだろうし感謝なんてありもしないだろうから








「小学1年生ってさ、本当に子供なんだね」







ボソッと硝子が呟く横で僕はAの後ろ姿をみる

身体的な差は大してない

だけど今日、他の生徒の口調や行動を見て突きつけられた現実





拍手がやみ、見つめてた背中が立ち上がる

「次は桜庭Aくん。お願いします」

教師の声に僕の背はピンっと伸びて冷や汗が流れる







「硝子、あとは任せた」

「呪いの言葉を私に吐くな…」









ゆっくり振り向いたAはこちらを一度も見ずに手元の紙に目線を向けたまま

だけど数十秒、口を開かないAに保護者側からも生徒側からもソワソワと小声が聞こえ出す

うるせぇ、黙ってろ!!と言いたいところを呑み込んで我慢した

本当は今すぐ抱きしめてあげたくて、そんなの読まなくていいよって言ってあげたい







無言の状態を見兼ねて教師がAの方へ駆けつけようとした途端、Aは腕を下げた

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りく(プロフ) - 要さん» 続編全裸待機で待ってますね(ボソ) (2021年2月17日 1時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - りくさん» ァァァァッッッッ……アリガトウゴザイマス (2021年2月16日 14時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - ウッッッッッ……スキデス……トッテモスキデス (2021年2月16日 3時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 雪マカロンさん» まだ公開してないけどありがとうございます!!! (2021年2月16日 2時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます!これからも、更新頑張ってください! (2021年2月15日 22時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月14日 20時

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