俺が、君を守ってあげる【黄瀬涼太】 (ページ9)

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守ってあげる7 ページ9

黄瀬くんは

あたしのことを否定しなかった

すごいって、尊敬するって言ってくれた

周りの子はみんな

あたしが悪いって言うし

もう、味方なんかいないと思ってた

貴「うぇ・・うあああん！」

嬉しくて安心したあたしは

黄瀬くんの胸に顔をうずめ

思いっきり泣いた

黄「よしよし(ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
俺はかなっちは正しいことをしたと思うッスよ。
だから、もう泣かなくっても平気っスよ」

貴「ぢ・・ぢがうのぉ・・・
き、きぜぐんがぁ・・優しいこというがらぁ・・」

ギュウ

それを言うと

黄瀬くんはさらに強く抱きしめてきた

黄「そーゆうことっスかww
じゃあ、泣き止むまでずぅーっとこうしててあげるw」

貴「う～～～～・・・
小さい子扱いしないでよーｸﾞｽｯ」

黄「じゃあもう離れるッスよーw」

貴「それはなんかやだｽﾞﾋﾞｯ」

黄「もう、わがままっスねーw」

黄瀬くんが抱きしめてくれてると

すごく心地いいし

安心する…

貴「黄瀬くん」

黄「ん？なんスか？」

貴「もう大丈夫だよ」

すると黄瀬くんは体を離し

黄「目、真っ赤ww
あっ、起き上がらせちゃったッスけど、お腹痛くないっスか？」

貴「う、うるさい！泣いてたんだから仕方ないでしょー！
お腹は、黄瀬くんが支えてくれてたから痛くないけど、今日歩いて帰れるかなぁ。。」

黄「親、いないんスか？」

貴「うん、両親は仕事で海外に行ってていないんさ」

黄「え！？一人暮らしなんスか！？」

中学の卒業式の次の日、両親の海外転勤の事を聞かされたあたしはこっちに残ることにした

貴「うん」

そうなんスかぁ。。
と、何かを悩む黄瀬くん

そしてすぐに、

黄「じゃあ、今日は俺が送ってぐっスよ！
かなっち歩けないでしょ？おんぶで運んでくッスよ！」

貴「えぇ！おんぶ！？
ムリムリムリムリ！」

黄瀬くんにおんぶだなんて

余計女子にひどい目に合わさる

黄「じゃあ、ここにおいてぐっスよ？w」

貴「うっ、そ、それは・・」

黄「じゃあ、つべこべ言わず俺の言うことを聞くッス！w」

くそー！もう選択肢は1つしかないじゃん！

貴「あぁーもう！お願いしますぅぅぅぅ！！」

黄「よし！あっ、あとこれからは俺がかなっちのことを守ってあげるから、なにも心配することないっスよ！」

黄瀬くん・・・

貴「うん、ありがとう(ニコッ」

黄「・・・っ///」

貴「どうしたの？顔赤いよ？」

黄「なっ、なんでもないっスよ！
そっ、それよりまずは教室戻るっスよ！」