俺が、君を守ってあげる【黄瀬涼太】

守ってあげる17 ページ19

ドカッ！

貴「ぅ・・・ぅぅぁ…」

また、蹴られた

女「痛い？あなたが謝ればこんなことをしなくて済むのよ？」

いやだ…

貴「ﾀｽｹﾃ…ｷ…」

あたしは思わず黄瀬くんの名前を言いそうになった

ダメだ

今、黄瀬くんに助けを求めればまた迷惑をかけてしまう

女2「あら？あなたのだーいすきな黄瀬くんに助けを求めないの？」

女3「まぁ、呼んだところで来てくれないと思うけどww」

女4「所詮、あなたなんか本気で相手にしてもらえるわけないじゃないww
ちょっと優しくしてくれたからって調子に乗ってんじゃないわよw」

なんで女子はこんなにも卑怯で醜い生き物なんだ…

まぁ、あたしも女子だけどさ

けど、こんな奴らとは違う

貴「確かに、黄瀬くんはただあたしに同情して傍にいてくれたのかもしれない…
けど、お前らみたいな仲間がいなきゃなんにもできないよーな奴らに、“あんたなんか”なんて言われたくない！！
それに、あたしは本気で黄瀬くんが好きなの！だから、黄瀬くんのそばにいてなにがいけないの！？」

女1「黄瀬くんが好き？笑わせないでよw
それに、そんな大口たたける立場にいないのよ、あんた。」

そう言い、そいつは

今度はグーで顔を殴ろうとしてきた

求めちゃいけないってわかってるけど…

心で求めることだけは許してください

黄瀬くん！助けて！

ギュッ

あたしは目をつぶった

グイッ！！

急に勢いよく誰かに引っ張られ、体が宙に浮いた感じがした

「お前ら、俺の大切な子に何してんだよ」

いつもの話し方に比べてすっごく怖いけど

この声は紛れもなく

貴「・・・黄瀬くん」

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