孤独な道化師

1.朝食当番 ページ4

A side＿




ｺﾝｺﾝｺﾝ


ﾁｰ「Aさーん！起きてください！」


『ん…あと10分…。』


ﾁｰ「ダメです！早く起きてください！」




うるさいなぁ…

今日は任務がなくてゆっくりできる日なのに…

今日くらい長く寝ててもいいじゃないか…




ﾁｰ「入りますよ！」


『んっ、待て！起きる…。』




誰かに部屋に入られるのを私が嫌がるって事を知っておいて…

そんな急かすなんて、何かあったのか？




ﾁｰ「今日はAさんがご飯作る日ですよ！お腹空きました！」


『…あぁそうだった。すぐ行く〜…』




なんだそんなことか…

あとで脅したこと後悔させてやるッ！




ﾁｰ「早く来てくださいよ？待ってるんで。」


『分かった…』


・


ﾄﾗ「お、やっと来た。」


『おはよう。』


ﾁｰ「今日のご飯何ですか〜？」


『パンケーキでも作ろうかと。』


ﾄﾗﾁｰ「「えッ」」

ﾄﾗ「ぜっっったいダメだ。」

ﾁｰ「やめてください！？」


『…そんなに私の料理が嫌か…？』ｳﾙｯ




それなら私に当番をさせなければいいじゃないか…。

嫌味のつもりか？

そんな最低な奴らだとは思わなかったよ…




ﾄﾗ「いやっ、そういうことじゃ…」


ﾁｰ「Aさんの料理は好きですけど…」


『じゃあなんだよ…。』ﾑｽｯ


ﾁｰ「なっ、何でもないですぅ！」


ﾄﾗ「あ〜、パンケーキ楽しみだなァ〜！」




何でもないと言われると余計に気になる…

まぁいい。作ろう。

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