sib10 ページ10
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…はい?
手元の番号を見ると、3と書かれていた。
…嘘だろぉ⁉
「あれ、またAじゃん」
「なんで言うの⁉」
亮介がまた言った…。最悪だよ。
「げ、またAなのかよ…」
この声は……一也だ。
「まさか…?」
「…そのまさか」
「えぇ⁉」
き、姉弟でキスすんの⁉
「まだなの? 早くしなよ」
「え。だって亮介、まだ心のじゅん…」
「はい、どーん」
「わっ」
亮介に押されてお互いの唇が重なる。
唇が離れると、今の体制に気付いた。
あたしが一也を押し倒していたのだ。
恥ずかしくなって、かああと顔が赤くなるのがわかるくらい顔が熱い。
「ご、ごめん!」
急いで離れ、一也の顔を見るとほんのり赤くなっていた。
「いや、別に…」
「なんかカップルみてぇ」
倉持がぽつりと呟く。
「何言ってんのよ!」
「あのー…続きやりませんか?」
降谷の一言で大騒ぎにはならず、続きをやる。
「王様だーれだ」
「ヒャハ、俺です」
倉持だ。
もう当たりたくないよ…。
「1番の人は全員分のアイスを買ってくる」
「倉持ー!」
「…またッスか?」
そうだよ、まただよ!
運なさすぎる…。
「じゃあ買ってきます…」
あたしはお財布を持ってコンビニへと向かった。
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作者名:カナデ | 作成日時:2016年8月23日 18時