＊トリップをした少女＊【テニプリ】part5

198話*運ぶ?*更新停止申し訳ない! ページ8

A「さて…どうするか」

僕は倒れている大石を見てそう呟いた。

あまりこの時間帯にこの状態の奴を置いていくのは人体的に良くないだろう。

どうするか。


僕が考えた末に出した答えは３つだった。

１、放っておく。

２、誰かに知らせる。

３、自分で大石を運ぶ。


いや、元々これしか答えは無かったわけだけど…。

放っておくのは…

流石にこの状態の大石を置いておくのは何となく気が引ける。

一応これでも人の心を持った人間だからな、僕は。

そこまで冷酷な人間じゃない。


…試合の時は例外。


それはともかく。

誰かに知らせる…

別に良いけどそれはそれで面倒臭い。


自分で大石を運ぶ

血で汚れるじゃん。嫌だ。

自分の血は良いけど他人の血が自分に触れるのが嫌だ。

何か昔からそうだ。



さて、以上の事を考えて残った答え?

…何だろう。


でも大石は運びたくない。

自分で運ぶとか絶対に嫌だ。

そもそも何が悲しくて大石をおんぶしなくちゃいけないんだよ。


…前回の合宿で一番デカいのおぶった気がするけどそれは別。

あ、あれはお姫様抱っこだったっけな。

今回は結構体力使ったからなぁ。




「Aさま」

そうこう考えているうちに後ろから何やら声がした。

さまという呼び方。

低いようでそこまで低くない、男子ような音程の声。

この声、知っている。

多分、今一番話すのに楽な人。


僕は後ろを振り向いた。

A「コックさん、どうしたんですか？」

あの僕とそれなりに馴染み深いコックがそこにはたっていた。

「大石さまの状態を食堂に連絡させていただきました。もうじき皆様がこちらへ参られるかと」

そうか、僕は少し安心した。

僕が連れて行かなくても放っておかなくても報告しなくても誰かが来る。

楽な事だ。

「それとあと一つ…よろしいでしょうか?」

コックの神妙な声に、僕は


A「はい？」


僕はコックとそんな神妙な話をするほど仲が良いわけではない。

"別に大した話も無いだろう"


そう無意識に思ってしまうのも、無理はないと思う。


―――――
☆生存者確認←☆
手塚*菊丸*乾*越前
向日*鳳*芥川
柳生*丸井*切原

☆Aちゃんの味方(?)☆
芥川
柳生、丸井、切原
(菊丸)
―――――
大石【消☆滅】((殴
―――
お姫様抱っこは125話1参照。

コックは189話参照。

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