234話*開始* ページ44
丸井「the best of one set match,A to serve play」
丸井がもう一度試合開始のコールをかけた。
越前は珍しく試合を観察するようで近くのベンチに腰を深くかけてこちらを見ている。
次の対戦相手の情報収集は誰でもやる事だが越前がそれをするのは珍しい。
鳳「せーんぱーい」
ふと気の抜けたような声が聞こえた。
鳳の方を見るとまだかと言わんばかりにラケットを肩に置き僕を見ている。
早く試合を始めろと言いたいのだろう。
A「……始めよっか」
既にコールは済まされたしサーブ権も勝ち取った。
とっくに試合は始まっている。
僕は軽く鳳に向けてサーブを打ち放った。
鳳「ちゃんと……ちゃんとやってください!」
そう言いながらも強く打ち返してくる。
ちゃんと、という言葉を使って。
A「ちゃんとしてるよ?」
きちんと指定された場所から指定された場所へと指定されたサイズのラケットで指定されたボールを指定されたルールに乗っ取って打ってるんだから十分"ちゃんと"やっている。
ちゃんとしていないわけがない。
鳳「違うんですッ!!もっともっと……もっと……」
段々と声が小さくなってゆく。
自分でもイライラとしているのだろう。
訳の分からない事を宍戸に言われ、それを確かめようとすると軽いサーブから始まった軽いラリーで流されているのだから。
でも自分でも上手くは説明出来ないのだろう。
鳳「本気でして欲しいんです」
やっと心が落ち着いたようで暫くラリーをした後、鳳はそう言った。
いくら鳳が強く打った所で僕は優しく鳳に球を返す。
鳳も冷静になって来たのか無駄な体力は使わずに軽くラリーをするように打ち返す。
僕に本気という言葉を使う人間は少なくはない。
鳳も、その一部だ。
でもさ
A「鳳、まだテニスしたいでしょ?」
本気でする事は安易ではない。
でも僕にとっては多分それをコントロールして調節する事の方が難しい。
十分本気でやっているつもりだ。
―――――
☆生存者確認←☆
菊丸*越前
鳳*芥川
柳生*丸井*切原
☆Aちゃんの味方(?)☆
芥川
柳生、丸井、切原
(菊丸)
―――――
ねむたい
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月夜見(プロフ) - さっこさん» 分かります(キリ← 真田=wwww 的な雰囲気ですね(笑) (2015年5月10日 15時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 月夜見さん» 話に困ったときに名前を出すと会話が広がる(( (2015年4月22日 22時) (レス) id: a7371a86a7 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - ゆーまさん» いえいえ、お気に入りにして頂きありがとうございます。そしてそのように言って頂けなければ違反だと言うこともわからない作者様もいらっしゃると思いますので謝ることはないと思いますよ。ありがとうございました。 (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - さっこさん» 確かになりますね(笑) おかげでネタには困らない(( (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーま - 奏さん» あ、いえ。私もなんか荒らしてしまって申し訳ないです…つい、お気に入りの小説でしたもんでつい本気になっちゃって…;;冷静に考えれば一人に対して言ってませんね。すみません;; (2015年4月5日 3時) (レス) id: 21e24847c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜見 | 作成日時:2014年4月12日 2時