222話*祝☆222話* ページ32
切原「ってか…先輩！？」
不意に隣に座っていた切原が僕の方を向いて驚いた声をあげる。
さっきから隣にいる癖にこんなにいきなり驚かれると逆に驚く。
A「何…？」
僕は怪訝そうな顔をして切原の方を向く。
切原「手塚さんとの試合どうしたんっすか!? こんな早く終わるわけないっしょ?!」
あぁ、そうか。
切原は手塚を見ていないんだ。
僕がﾎﾞﾛﾎﾞﾛにしてしまった手塚を。
A「終わったよ」
僕はそう、少し小さ目に呟いた。
言いたくない
切原に、嫌われるかな
嫌、だと思った
切原と離れるのが嫌だと思った
でも
手塚をあんな風にしたことは隠せない
隠してはいけない
言わなくてはいけない
A「切原、僕は手塚を傷つけた」
小さい声で
だけど確実に相手に聞こえるように。
寝ころんだままそっと目を閉じて
眩しすぎる太陽から顔をそむけるように切原と反対を向いた。
A「絶対に、したくなかった。本気のテニスで人を傷つけることは」
思い出すだけで胸が痛くなる
手塚の痛みはこんなものじゃないと
手塚の恐怖は計り知れないと
わかっていても…いや、わかっているからこそ
僕の罪悪感と自分に対する嫌悪感が消えることはない。
切原「そうっすか」
切原の言葉が冷たく聞こえる。
切原「でもやっちゃった事なんっすからもう無かったことには出来ない」
切原の言葉一つ一つが僕の胸に突き刺さる。
苦しい。
だけど、ちゃんと聞くべきだと思った。
切原「手塚さんに謝らないと、っすね!」
切原が僕の前に来て、そういってほほ笑む。
僕の行動を卑下せずに、
僕自身を嫌わずに
そういってほほ笑んだ。
切原「もう、謝るしかできないでしょ？」
そう、謝るしか、できない。
僕にできることは謝ることだけ。
情けないようでそれが現実なんだ。
A「なんでそんな優しい言葉かけるの……」
声が少し震える。
やさしい言葉なんていらない。
優しくなんてしていらない。
僕がした事は優しくされるような事ではないから。
切原「だって先輩、すごく貶されたいって顔してた」
どんな顔だよ。
そう思うけど僕は思っていることを切原に見透かされているようで少し怖かった。
―――――
☆生存者確認←☆
菊丸*越前
鳳*芥川
柳生*丸井*切原
☆Aちゃんの味方(?)☆
芥川
柳生、丸井、切原
(菊丸)
―――――
きゃっふぅぅぅぅ!!!
祝☆222話ｗｗ
頑張って333話に行く前に終わらします…。
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月夜見(プロフ) - さっこさん» 分かります(キリ← 真田＝ｗｗｗｗ 的な雰囲気ですね(笑) (2015年5月10日 15時) (
レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 月夜見さん» 話に困ったときに名前を出すと会話が広がる(( (2015年4月22日 22時) (レス) id: a7371a86a7 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - ゆーまさん» いえいえ、お気に入りにして頂きありがとうございます。そしてそのように言って頂けなければ違反だと言うこともわからない作者様もいらっしゃると思いますので謝ることはないと思いますよ。ありがとうございました。 (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - さっこさん» 確かになりますね(笑) おかげでネタには困らない(( (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーま - 奏さん» あ、いえ。私もなんか荒らしてしまって申し訳ないです…つい、お気に入りの小説でしたもんでつい本気になっちゃって…;;冷静に考えれば一人に対して言ってませんね。すみません;; (2015年4月5日 3時) (レス) id: 21e24847c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜見 | 作成日時：2014年4月12日 2時
