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221話*助けて* ページ31

A「柳生!」

僕は丁度通りかかった柳生を呼び止めた。

不思議そうな顔をしてこちらへ向かってくる柳生に僕は叫ぶようにして声を出す。


A「手塚を…医務室へ!」

珍しい僕のその言葉を聞くともに柳生は顔を濁らせる。

いつもの僕とは違う対応に戸惑っているのだろう。


A「はやく…連れていかないと…。僕じゃ手塚は持てない。柳生…お願い」

若干パニックになっているのだろうか

自分の声が早いのが分かる。

上手く言葉が伝わらない気がした。



A「お願い…助けて…柳生」

滅多に口にしないその言葉。

滅多に口にしないからこその重要さが分かる。


柳生「…今すぐに連れて行きます」

柳生はそう言うと手塚を背負い、医務室へと向かった。



僕は安心をしたのかコートに座り込み

そのままごろんと寝転がった。



蒼く清らかな空が静かな海のようにながれてゆく

時折木の葉を揺らす風は上の方を流れ下に居る僕にまでは感じられない




A「僕は…何を」


僕はそっと呟いた。


僕は一体何をしているのだろう

何故あの時コントロールを誤ったのだろう


何故あの時ラケットに当てるつもりとはいえ本気で打ったのだろう



後悔のうずが僕を飲み込む。









その時


「せーんぱい!」

切原が寝ころんでいる僕の顔を覗き込んだ。



切原「こんな所で寝てたら土、付くっすよ」


そう言いながらも僕の隣に座り込んでくれる。

少しだけの優しさが心に響くような気がした。


A「切原…僕の近くに居たら怪我するよ」

今のように

その気がなくとも怪我をさせてしまったら…

無意識にそう考えてしまう。



切原「俺、怪我の治りとか早いんで大丈夫っすよ!」


切原はニィッと笑い、そう述べた。

そう言う問題ではない。


そう言おうとするも、僕は切原がそばにいる

今の状態から動きたくは無かった。


少なくとももうしばらくは________...。







―――――
☆生存者確認←☆
菊丸*越前
鳳*芥川
柳生*丸井*切原

☆Aちゃんの味方(?)☆
芥川
柳生、丸井、切原
(菊丸)
―――――

222話*祝☆222話*→←220話*白熱*



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月夜見(プロフ) - さっこさん» 分かります(キリ← 真田=wwww 的な雰囲気ですね(笑) (2015年5月10日 15時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 月夜見さん» 話に困ったときに名前を出すと会話が広がる(( (2015年4月22日 22時) (レス) id: a7371a86a7 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - ゆーまさん» いえいえ、お気に入りにして頂きありがとうございます。そしてそのように言って頂けなければ違反だと言うこともわからない作者様もいらっしゃると思いますので謝ることはないと思いますよ。ありがとうございました。 (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - さっこさん» 確かになりますね(笑) おかげでネタには困らない(( (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーま - 奏さん» あ、いえ。私もなんか荒らしてしまって申し訳ないです…つい、お気に入りの小説でしたもんでつい本気になっちゃって…;;冷静に考えれば一人に対して言ってませんね。すみません;; (2015年4月5日 3時) (レス) id: 21e24847c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月夜見 | 作成日時:2014年4月12日 2時

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