＊トリップをした少女＊【テニプリ】part5

218話*帰還* ページ28

柳生「そろそろ時間では…」

柳生のその声につられて時計を見ると、すでに時間は2時50分を過ぎていた。


A「そうだね。行って来るよ。」

僕はそう言うと覚えていない雰囲気の切原を置いて第5コートへと向かった。



『試合をするなら昼過ぎ３時から第５コートで』

手塚の声を思い出す。

そう、これから手塚と試合の約束をしているのだ。

律儀な手塚の事だから忘れて居たりはしないだろう。


そしてきっと、万全の状態で試合を始めてくれるはずだ。



ワクワクするぐらいスリルのある試合をね……。






「待たせたな」

僕がコートについて３０秒ほどたってから手塚が現れた。

それでも今は２時５７分。

A「遅刻してないから良いよ」

僕はまるでずっと前から待っていたような返答をした。

自分が上位にたつ。

それは身に着いた癖のような物だ。


手塚「じゃぁ早速…」

A「試合は３時１０分から。それまでは自由」

僕は手塚の言葉を遮るように言った。

手塚はきっと昼食を食べてすぐ来たのだろう。

基礎の運動もしていなければ体をほぐしてもいない。


その中で試合をして勝っても別に嬉しくはないのだ。


手塚もそれに気づいたようで

手塚「あぁ」

そう言うとゆっくりと体をほぐし始めた。




さて僕は…


軽く壁打ちをしよう。




僕はそう思い、壁打ちをしながらも１０分たつのを待っていた。





手塚「１０分だ」

手塚がそう僕に声をかけるまで僕は一度も時計を見なかった。


こういう所で性格差が出るな。


そう思いつつも




A「ウイッチ(which)?」

手塚「ラフ(rough)」

A「残念」





試合が始まる。





―――――
☆生存者確認←☆
手塚*菊丸*越前
鳳*芥川
柳生*丸井*切原

☆Aちゃんの味方(?)☆
芥川
柳生、丸井、切原
(菊丸)
―――――

219話*几帳面*→←217話*作者のお知らせ含*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す