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205話*精神的問題* ページ15

「A 6 games to 0」

誰かの声が聞こえた。



試合は終わった。

向日には1ポイントも取られないまま,結局僕の圧勝だったがいつもとは違う。


僕がこんなに試合を急いだのは初めてのような気がする。


芥川「Aちゃーんっ!」

芥川がコートの外から手を振っているので僕は芥川の方へ向かった。

柳生「どうかしましたか?」

切原「先輩らしくなかったっすよ?」

芥川に後ろから抱き着かれたまま僕は二人に尋ねられる。


いつもと違う、僕らしくない。

それは僕が一番良く分かっている事なんだ。


A「分からない」

僕はそう言った後に俯いて唇をぎゅっと噛み締めてからもう一度口を開いた。

A「体が動かなかった。重たかった。サーブを重たく速くしなくちゃいけないと思っても

  あれ以上早くならなくて。いつもよりもずっとずっと遅くて…

  いつもなら1.5〜2倍ぐらい速いのに、あれ以上出来なくて。

  いつもでも本気じゃないのに、これが本気とでも言いたげにスピード出なくて…」


僕の悔し気な表情は誰にも見えないだろう。

だから、向日にサーブを取られた。

その言葉は何とかして飲み込む。



切原「取りあえず…あの、一つだけ良いっすか?」

A「ん…?」

僕が少し落ち着く時間を取ってから、切原はそう尋ねた。

切原「……………今までの試合、本気じゃ無かったって…」

切原が震える声でそう言うのを僕は少しの沈黙で迎え、そして答える。







A「本気でやっても良いけど…どんなことになっても知らないよ?」


僕自身、人に本気で試合などした事が無い。

意識不明の重体…

で済めば良い方だと思うよ。



手塚や幸村、越前だと意識不明、とまではいかないかもしれないけど。

日吉達なら意識不明の重体"より大変な事"になってても文句は言えないな。




柳生「それはそうと、先程の事ですが…」



柳生が会話に加わって来た。



柳生「精神的な問題でしょうか?」


体の異常もないのだからそれぐらいしか考えられないのだろう。



僕は、




A「そうかもな」




それだけ、答えておいた。




―――――
☆生存者確認←☆
手塚*菊丸*乾*越前
鳳*芥川
柳生*丸井*切原

☆Aちゃんの味方(?)☆
芥川
柳生、丸井、切原
(菊丸)
―――――

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月夜見(プロフ) - さっこさん» 分かります(キリ← 真田=wwww 的な雰囲気ですね(笑) (2015年5月10日 15時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 月夜見さん» 話に困ったときに名前を出すと会話が広がる(( (2015年4月22日 22時) (レス) id: a7371a86a7 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - ゆーまさん» いえいえ、お気に入りにして頂きありがとうございます。そしてそのように言って頂けなければ違反だと言うこともわからない作者様もいらっしゃると思いますので謝ることはないと思いますよ。ありがとうございました。 (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - さっこさん» 確かになりますね(笑) おかげでネタには困らない(( (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーま - 奏さん» あ、いえ。私もなんか荒らしてしまって申し訳ないです…つい、お気に入りの小説でしたもんでつい本気になっちゃって…;;冷静に考えれば一人に対して言ってませんね。すみません;; (2015年4月5日 3時) (レス) id: 21e24847c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月夜見 | 作成日時:2014年4月12日 2時

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