228話*刃* ページ38
そっと刃を拾い上げた。
うっすりと付着している誰かの血。
99%僕のものだろう。
だとしたら、やっぱり……
誰かが故意に
僕を怖がらせる為に落としたものか。
「――ッ」
不意に刃を拾い上げた右手の親指にピリッとした痛みが走った。
見ると黒い血がたらっと流れている。
刃で傷つけてしまった。
まぁ別に大したこともない。
僕は、刃をその場から近くの草むらに放ると歩き出した。
持って歩くとまた怪我をしてしまうかもしれないし、そもそも持って歩いていたとしても僕にはなんの得もない。
たとえこの刃を落とした奴が誰であろうと関係はない。
僕に敵意を持っているものは全員潰す。
きっと、それで良い筈だ。
「Aさん……!」
前方の方から声がした。
顔を上げなくてもわかる。
この声は、
A「鳳……」
今から、会いに行こうとしていた奴の声。
鳳「あの、大丈夫ですか?手から血が……!」
そう心配そうな顔をする鳳には目もくれず。
僕は鳳の隣を見ていた。
鳳が駆け寄ってくるのも感じたが、どういうことだとか
そういう事を考える前に
鳳の隣の人物を見ているしかなかった。
どうして鳳と一緒に。
どうしてそんな余裕そうに。
どうして笑ってる?
いや、
どうして笑えるのだろう。
お前は、そこまで強くはない。
「話すの、久しぶりだね。Aちゃん」
どうしてだ?
…………里穂。
―――――
☆生存者確認←☆
菊丸*越前
鳳*芥川
柳生*丸井*切原
☆Aちゃんの味方(?)☆
芥川
柳生、丸井、切原
(菊丸)
―――――
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月夜見(プロフ) - さっこさん» 分かります(キリ← 真田=wwww 的な雰囲気ですね(笑) (2015年5月10日 15時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 月夜見さん» 話に困ったときに名前を出すと会話が広がる(( (2015年4月22日 22時) (レス) id: a7371a86a7 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - ゆーまさん» いえいえ、お気に入りにして頂きありがとうございます。そしてそのように言って頂けなければ違反だと言うこともわからない作者様もいらっしゃると思いますので謝ることはないと思いますよ。ありがとうございました。 (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - さっこさん» 確かになりますね(笑) おかげでネタには困らない(( (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーま - 奏さん» あ、いえ。私もなんか荒らしてしまって申し訳ないです…つい、お気に入りの小説でしたもんでつい本気になっちゃって…;;冷静に考えれば一人に対して言ってませんね。すみません;; (2015年4月5日 3時) (レス) id: 21e24847c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜見 | 作成日時:2014年4月12日 2時