轟轟戦隊ボウケンジャーVS特捜戦隊デカレンジャー (ページ36)

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「やったぁ。」

アリエナイザーとともにモヤモヤも解消されて、思わず素に戻って喜んでしまう百合。

「百合。」

「っはい。」

対照的に落ち着いたデカブルーの声に急いでテンションを下げる。

初めて彼に名前で呼ばれたことで、顔が赤くなってきた。

変身を解除していないことが唯一の救いだ。

「ありがとう。」

ホージーは変身を解除し視線を合わせて優しい声でそう言った。

「えっと、それって…。」

思いがけない彼の言葉に、戸惑いながら変身を解除する百合。

「おかげでアリエナイザーをデリートできた。」

「素直に喜んでいい…んですかね？」

「ああ。俺的には本気で宇宙警察にスカウトしたいが…彼らの視線が痛いな。」

プレシャスを回収し終えて、こちらを凝視しているボウケンジャーの面々を見渡して苦笑いするホージー。

この距離でもボウケンレッドとボウケンシルバーの無言の圧力は威力を発揮している。