121話 ページ19
「どうすればいいのかな、私はこれでいいのかな。」
結局あのまま、私は何も考えられなくて。
ただ、時の流れと悠飛の気遣いに身を任せて家に帰ってしまった。
隣で話を聞いてくれた菜穂は、優しくゆっくり相槌を打ってくれて私が自然と言葉を繋げられるように促してくれる。
「私、皆の優しさに甘えてばかりかもしれない。」
「…そんなこと、ない。」
つい出てしまった本音を、菜穂は優しく拾ってくれる。
菜穂の顔を見ると優しく微笑んでいた。そして私の目をちゃんと見て、言ったんだ。
「彩は1人で頑張ってる。今も昔もね。
だから、甘えられる環境に今いれてるならそのまま甘えていいんだよ。
ていっても、彩は1人で頑張ってるから甘やかしてる自覚ないけどね。こっちは。
まあ、焦らずゆっくりでいいんじゃないの。
誰も彩のこと急かしてないでしょ。
片山だって、待つって言ってくれてんだから。」
ね、と私の頭を撫でる優しい手。
何故か、ぽろ、と涙が出てきてしまった。
「もー、すぐ泣く。
…でも、泣きたいときは泣いた方がいいよ。
いっぱいいっぱいになったときは、泣いて一回リセットしなね。いつでも話聞くから、私はさ。」
「うう…」
ぎゅうーっと抱きしめられて、益々溢れる涙。
「私はいつでも彩の味方。」と言う柔らかい落ち着く声は、自然と私の不安でいっぱいだっ
た固まった心を溶かしていった。
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月瀬澪海 @ゆぅら(プロフ) - 七鬼押しさん» ありがとうございます!! (2021年2月2日 22時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
七鬼押し - すごく、面白いよー (2021年2月2日 21時) (レス) id: 25e2dd6576 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬澪海 @ゆぅら(プロフ) - ゆいさん» ありがとう!! 最高なんて嬉しい! (2021年1月31日 18時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - わー!!遅れた!!みたよ!ゆぅらちゃん! 最高!! (2021年1月31日 17時) (レス) id: acb042024b (このIDを非表示/違反報告)
月瀬澪海 @ゆぅら(プロフ) - すずかさん» 良かった!! んふ、花火大会楽しみにててっ (2021年1月27日 16時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月瀬澪海 | 作成日時:2021年1月24日 13時