2話キラキラした目には逆らえない ページ3
さて、食堂に着いたよ。んー、いい匂い!
「A先輩!おはようございます!」
『あ、八左ヱ門!どうしたの?なにが聞きたいの?』
ん?なんでわかったかって?
だって八左ヱ門がなんか聞きたそうなキラキラした目をしていたからね!すぐわかったよ!
八左ヱ門は少し考えてから
「いつも朝から食満留三郎先輩と一緒にいるのか気になって…」
と、聞いてきた。
答えてあげたいなぁ...でもなぁ…留三郎怒らないかなぁ…留三郎って怒ると怖いしなぁ
「あ、それ俺も気になってた」
兵助も加わった。
え、どうしよう。
「おほー!兵助じゃん!で、どうなんですか?A先輩!」
『えー?何でかなぁー?どうしてジリジリ近づいてきるのー?アハハ…』
怖い、怖いよ。目が笑ってないよ…←
『だ、誰でもいいから助けてー!』
と、軽く呟いた。
が、何もない。驚くほど何も無かった。でも、何故か目の前の2人が青ざめてる。
そういえばさっきから背後から殺気が…
『ヒッ…』
肩をガッって掴まれた。
ギギギと音が鳴りそうなほどぎこちなく首を動かすと、恐ろしい顔をした留三郎が立っていた。
「A、俺を待たせて何をしているのだ?」
『あ、アハハ?えーと…これは八左ヱ門達が…』
「ほう...で、その八左ヱ門達はどこにいるのだ?」
『すぐそこに…っていない!』
あ、あいつら逃げやがったなぁ…
「お前…後輩のせいにするのか?」
『で、でも本当だし…』
留三郎がジトっとした目で私を見てる。
絶対に信じてないな←
「はぁ…ほらお前の分も頼んどいたから早く食え。」
えっ、マジか。
留三郎と一緒に座り朝食を食べ始める
『留三郎ありがとー!留三郎はたまに優しいよね!』
「"たまには"が余計だ!」
『んー…じゃあ、いつも!留三郎はいつも優しい!』
こんなやり取りをしていたらあっという間に食べ終わった。
さて、今日は何をしようかな?
―――――――――――――
『八左ヱ門、兵助さっきはなんで逃げたの?おかげで留三郎に怒られそうだったんだけど?』
「す、すみませんでした…」
「は、はは…今はA先輩が1番怖いです...」
ニコニコしながらAに怒られ、八左ヱ門と兵助はしばらくAには、近づかなかったとか。
3話私のために争わないで!→←1話こっちの身にもなって欲しい
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作者名:sue | 作成日時:2018年7月3日 21時