Happy Birthday！上杉君！

Happy Birthday four ページ4

｢ねぇ、若武。さっき“ｾｲﾀﾝｻｲ”って言ったよね？｣

国語のエキスパートとして見逃せない！

そう思い、若武が怒らないように優しい口調で言った。
勘違いされたら困るからね。

｢あぁ。言ったけど、なんだ？｣

若武の前に事件ノートを置き、その上の余白を指で指した。

｢その字をここに書いてくれる？｣

そう言うと、筆圧は強く、文字ははっきり、若武らしい字でその字を書いてくれた。

見ると、“生誕祭”だった。

ちょ......


｢ちょっと待ってよぉ！ははっ！｣

｢｢｢｢｢｢は？/え？｣｣｣｣｣｣

あ、やだ。恥ずかしい...。
穴があったら入りたいとは、こういうことか...。


取り敢えず、誤解を解かなきゃ！！

｢あ、あのね？若武が書いてくれた“生誕祭”は基本的に、偉人の誕生日の事を指すことが多いの。
でも偉人って、ほとんど故人の方々じゃない？
だから、故人の誕生日を指すことも少なくなくはないの。

クスッ。
...つまりね、｣

ここまでくると、わかる人もいるみたいで黒木君あたりはクスクス笑ってる。

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