【鬼灯の冷徹】白澤「ねぇ、僕君の事好きみたい」貴方「私は嫌いです」

第二十九話 出会いと一目惚れ ページ36

〜午後〜

貴方「では、行って参ります…」

いつも付けている襷を外し、バンダナもとり、普通な格好で家を出るA

桃太郎「行ってらっしゃいませー」

「バタンッ」

白澤「…ハァー…行っちゃったぁ…」

桃太郎「…あの白澤様」

白澤「んー、何？」

桃太郎「白澤様はAさんの事好きなんですか…？」

白澤「…え…」

桃太郎「いえ、ずっと前から気になっていたんですが…Aさんへの行動が他の女性への行動と違うと思って…」

白澤「…うん…好き…」

少し照れつつ言う白澤

桃太郎「いつから好きになったんすか？」

白澤「初めて会った時から…かな？」

桃太郎「初めて会った時？」

白澤「えーと…あれはAちゃんが現世で言う14歳位の見た目の時かな？」

桃太郎「そんな幼少期から好きだったんすか⁉︎」

白澤「うん。あ、でもロリコンじゃないから」←

桃太郎「何だァ…」←


白澤「あの時の僕、すっごい酔っててさー…」


〜回想〜

白澤「んー…あの店の女の子可愛かったなー…」

花街帰りだったんだけど…

女の子が可愛かったからたっぷり飲んで遊んでたんだよ

白澤「あー…飲み過ぎたなぁ…足がよろつく…」

で、当々尻餅ついちゃってさ

白澤「あぁ…眠いな…」

瞼を閉じた時…


「こんな所で寝ては風邪を引きますよ…」


優しく落ち着いた声が聞こえたんだ…

白澤「ん…」

目を開くと…

白澤「！」

巫女姿のAちゃんが居たんだ



桃太郎「あれ？何で巫女なんだ？」

白澤「あれ？Aちゃん神の巫女さんやってたって言ったけど？」

桃太郎「あ、そう言えば…で、その後どうなったんすか？」

白澤「もうすっごく可愛くてさ！一目惚れだったんだよ＾＾」

桃太郎「…まさか次にとった行動って…」

白澤「うん、口説いた＾＾」←

桃太郎「やっぱりな」←

白澤「そしたらあの娘、『悪霊退散…』って呟いて僕の事大麻でハタいたんだよー」←

※『大麻』(おおぬさ)とは、神職が持つ白い紙の付いた棒のことです。『たいま』とは読みません←

桃太郎「そりゃハタくわな…」←

白澤「大麻が折れる程だよ？」←

桃太郎「それは神職の人としてどうかと…」←

白澤「そんで気が付けば本気で恋しててさ…それなのに他の子と寝てたりする自分が情けないと思って…」

桃太郎「白澤様…」


女性「白澤ー！遊びに来たよー！」

白澤「あっ！いらっしゃーい＾＾」←

桃太郎「…ダメだこの人…」

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