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【第六十九話】 ページ22

敦には今の状況が上手く把握出来なかった。
何故Aがマフィアの団長と同行しているのか、何故服装が変わっているのか、何故性格が豹変しているのか、色んな「何故」が敦を埋め尽くした。


「...A」

「動くな、動いたらこの銃を撃って、異能を発動させる。俺の異能ならアンタを記憶喪失状態にさせることが出来る」

「えっ...」

今Aさん、異能を発動させるって...?

「交渉内容は?」

「敦くんをこっちに寄越してくれ、そうすれば何もしない」

Aは団長と交渉を測った。団長は口元をニヤリとさせると「いいだろう、その交渉...引き受けた」と言い、敦の腕を掴んだ。


「ハッ...A...さん」

「敦くん...今、探偵社(そっち)に帰るよ...」


敦に近付いたその時だった。
敦は遠くのビルの存在に気付いた。だが只のビルではない、Aを狙った銃が見える。


「Aさん!!危ない!!!」

「えっ...」


だがその時には既に時遅し、Aは脳天を撃たれた。

Aにも一瞬何が起こったのか分からなかった、只どうしようもない位頭が痛かった。
銃で脳を撃たれたのだ、尋常じゃない痛みが起こるのは当然だ。

しかし脳を撃たれたにも関わらず、Aは死んでいない。


「...ァッ...トウェインか...?」

「フッ...御名答だ。彼にはお前が俺に反撃した際、死なない程度の銃を撃ってくれと命令していたのだよ」

「なに...?」


俺が裏切るって、団長は気付いていたのか...?
すると団長は、懐から分厚い書類から厳選した二三枚程の書類を取り出した。


「オルコット君の書類は無駄に長編だが、確かな事は確かだ。お前が裏切る場合のことも、ちゃんと書いてある」


それは団長が先程オルコットから貰ったものではなく、前から持っていた方だと気付く。

「じゃあアンタ...、さいしょっ...から、ハア...ハア.....分かってたのか...?
俺、が...裏切るっ...て.....?」

「俺のこと...騙してたんだな...!騙して見通してたんだな...!!」

問い詰めたいことがまだまだ沢山あるが、脳の激しい痛みがそれを拒んだ。

次第に思考と意識も薄れる。

最後に分かったのは、団長は笑みを浮かべながら「まあな」と鼻で笑ったことだけだった。


「..そんな...」

敦もボロボロの中、地面に倒れ込むAを見てただただ愕然とするしかなかった。
団長はAを抱え、敦を掴み直すと「さあ、一緒に来て貰おう」と言った。

その時だった。

「待って」

橋の先から女の子が現れた。

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星月 菜兎(プロフ) - アメ子さん» お返事ありがとうございます!!楽しみにしています!!更新頑張ってください!! (2016年11月18日 23時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - 星月 菜兎さん» 両方のエンドですね…(; ・`д・´)ゴクリ ではお話が終わり番外編が出来次第、片方のエンドを製作してみようと思います!リクエストありがとうございます!(≧∇≦) (2016年11月18日 7時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
星月 菜兎(プロフ) - コメント失礼します!!ハッピーエンドも見てみたいですがバッドエンドも見てみたいです!!ぜひお時間ありましたらどちらも書いてください!!わがまますみません!! (2016年11月17日 1時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - ゆずかさん» 3周もリピートされているとは…!大好きだと言ってもらえて嬉しいです、これからと頑張ります!!ヽ(。・ω・。)ノ (2016年11月15日 21時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - 1ヶ月半ほど前から前作を読み始め、最近やっと追いつきました!これからどうなるんだろう、とワクワクしながら3周ほど読み直しています。何回読んでも飽きなくて面白くて大好きです! (2016年11月15日 20時) (レス) id: 6d28a617a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アメ子 | 作成日時:2016年9月16日 19時

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