出会い(番外編) ページ18
Aside
一度だけ
たった一度だけ洛陽から出たことがあった
勿論、コッソリだけれどね
父様と母様の目を盗んで貨物船に忍び込んだの
_____
幼女side
洛陽からわりと近い星だったみたいで、1時間で着いちゃった
なんて星かはわからないけど、洛陽と違って雨は降っていなかったから少し心持ち晴れやかな気分。
ずっと布団で寝ているのもつらいから、出てきて正解だったかもしれない。母様は産まれたばかりの神威のお世話をしないといけないし、父様はお仕事がある。都合がいい、とは当にこのことを言うのだろう。
「それにしても…」
暑い…
雲で覆われているとはいえ、この星の気温は暖かい…どこか、涼しい場所を探そう…
数分後
私は涼しげな一本の大きな大木を見つけた
「大きな木…」
大木の側へと近寄りその木の根元に腰を下ろす
「静か…」
涼しげな風が頰を撫で風をきる
ここにきてよかった…そんなことを考えていると、背後から声が掛けられた。
「こんにちは」
「…こんにちは」
若い男性の声
「君はここで何をしている?」
「私は、日差しを避けるため此処で涼しんでいたの。あなたは?」
木の裏側にいる人に話しかける
「私も同じ理由です。只、一つ違うことといえば私は此処をよく利用しているということ。今迄に貴方と話をしたことはないので、今日此処へいらしたのですか?」
当たってる…
「そう…正解。此処にきたのは今日が初めて。私、少しだけ家出をしにきたの…」
「何故家出など?」
知らない赤の他人だというのに、何故だか話したくなった。誰でもいいから、誰かに。私と関わりのない人に話したかった。それに、この人には今日初めて会ってまだ姿すら見てもいないというのにどこか話したくなる声をしていた。
「家に居たくなかった…何故だか凄く居心地が悪くて、気持ち悪くて…あの目から逃れたくて…(そう、あの父様の目から逃げたかった)」
「だって…私は“化物”だから。死ぬはずの病にかかったというのに私は生きている。この通り…私は身体に生かされているの。傷もすぐ治ってしまう……これを、化物と呼ばずになんだというの?こんな…こんな身体…、わた、しは不死だとでも?…永久に永劫に生きていけとでもいうの?」
一人で…?
ずっと…孤独に?
→続
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歴史クイズ - 面白かったです!更新頑張ってください! (2022年8月29日 18時) (レス) @page23 id: ce3cc772d9 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 飴さん» いいえ。誤字などわざわざ教えていただき有難いです。ありがとうございます!最近更新できず待たせてしまっている状態でこちらこそ申し訳ないです。亀更新ですが、よろしくお願いします。 (2018年10月20日 23時) (レス) id: bdf6a0b39b (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - とっても面白いです!あの、生意気で本当に申し訳ないのですが、「停まりゆく者」で「ご注文の粗茶です」というセリフがあるのですが、粗茶の意味は粗末な茶、上等でない茶、という意味です。注文するものではありません。生意気に指摘してしまって本当にすいません! (2018年10月16日 17時) (レス) id: 2b842d3a3b (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 山乙女 桜さん» そう言ってもらえると嬉しいです!ありがとうございます。 (2018年7月24日 23時) (レス) id: bdf6a0b39b (このIDを非表示/違反報告)
山乙女 桜(プロフ) - なにこれ面白い (2018年7月24日 18時) (レス) id: c43285d175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金糸雀 | 作成日時:2017年2月25日 18時