小さな神威くんの飼育係

第2話 『ついてくるな』 ページ2

ピピピ、ピピピ、




バチン！！





『へ、へ、...っぶえっくしょい！！！！！！』






盛大なくしゃみで目覚めた私。
あれ？そういえば昨日...
と昨夜のことを思い返す






『あっ、小人！！！』






キョロキョロと部屋中を見渡すが
あの小さい生き物の姿がない








『夢落ち？...まじか〜』







小生意気だったが
非日常的ですこしワクワクしてたのに、
とため息をつく。







「そんな事よりお腹減ったんだけど」






『はいはい、ご飯ね、
ごは』







「なんだよその変な顔」








『い、いたぁぁぁあ！！！！』






ひょいっと顔を出した小人
それは私のロンＴの中に身を潜めていた用で
私の首元から顔を出して来た挙句
飯を作れと要求してくる







『夢じゃないの？』







「残念だけど現実だよ」







とクスっと可愛らしい顔で笑う
そんな小人に胸がとくんと脈を打ったが
知らない振り。






『え〜っと小さなおにぎりでいい？』





と彼に問うが、どれくらい？
と聞き返してきた






『これくらい』






と私の手のひらに乗る小さな
小石ぐらいの大きさのおにぎり。
いや、おにぎりというか、ただ米をこねくり回して
できた物。







それを見ると神威は眉をひそめこう言ってきた








「なめないでほしいね
俺がその程度で満足するとでも思った？」





『なっ...！』





いや、
...うっぜえ〜...！！！！
なんでこいつこんな生意気なわけ?!
この小人サイズでなんでそんな食い意地だけあるわけ？！





とイライラしながらヤケクソでサッカーボール
なみのおにぎりをお皿にのせてかむいの前に置く






絶対食べれないだろうと
鼻で笑うがそれをものの数分で平らげてしまう
神威に開いた口が塞がらなかった







『まじでか』






「だから言ったろ
なめるなって」








ー
ーー






ご飯も食べ終わり、身支度を整えている私
それを見上げる小人、神威は眉をひそめ何かを
考えている様子だ







『なに』





「その変な格好なんだい？」






『高校の制服だけど...』






と私は答えるとよく分からないといった
表情をし私を見つめてくる。
そして次の瞬間、






ぴょーん







『は？』





「さてと、行くよ」






『いや、当たり前のように
ポケットの中はいんなよ！！！！！！！！』






とゆうかお前の脚力どんなだよ

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