特級呪術師と新世界。

よんひゃくご。 ページ6

空が明るい今日この頃。
深呼吸しても息苦しくならないってすごいいいなというのがシャボンディ諸島に降り立った最初の感想でございます、はい。
霧で常時薄暗かったあの島ともお別れしたし。割と近くてびっくりした。3日間空飛んでたのは同じところをぐるぐるしてたのかなって勢いで近かった。

そういうわけで、予定よりちょっと早く着いちゃったかなという感じはあるのですが。
とりあえずぼったくりバーにでも行こうかなと。

…………待って深呼吸しても体が軽いままって本当に楽でいいんですけど。最高かよ。スキップしたい気分。さすがにしないけど。

「あ、おっちゃん、バナナジュースちょうだい。」
「おう！400ベリーだ！グランドラインジュースもあるぞ！」
「…………いやァそれはちょっと…味の予想ができないので遠慮しときます。」
「パイナップルジュースも追加で頼むよい」
「なんだい、兄ちゃんが払ってくれるのか？」
「よい」

グランドラインジュースって何だよ。まともな飲み物久しぶりに飲もうとしてんだから…………グランド…えええ……グランドラインジュースって何味だよ……。この店にあるジュース全部混ぜたやつとかそういうノリのものな気がしてならない。

「まいどー！」
「ほら、バナナジュース」
「ああ、ど、う……も？」

……うん？？

「は？？？」
「ん？」
「『ん？』じゃねぇんだよ何で居るんだお前」
「何って…エースの迎え以外に何があるんだよい」
「………………、…あー……なるほど…………？……あ、なるほど。エースさんのお迎え。」
「さっきもそう言ったよい」

あーなるほど。1番隊隊長が直々に来るなんて…何て豪華なお迎えなんでしょう。

「…白ひげさんてどうなりました？生きてます？」
「大丈夫だよい。今もお前の故郷で療養してる」
「療養期間長くないですかね？」
「病気もあるしなァ…。とりあえず、エースを持ち帰りに来たんだよい」

……「持ち帰り」ってあんた…。扱い雑かよ。

まあいいや、ルフィとエースさんは一緒に行動してるだろうから、一緒に探しますかと。

「その為にお前に近づいたからなァ。見聞色広げて歩いてたら先にお前の方に会ってよい」
「あーなるほどですね。」

いやあ一緒に歩く人ができただけで随分楽しいぞ。人と話すって事もここ2年間ロクにしてなかったもんで。
こう考えると2年も1人で居たっていう自分がすごいと思うんだけど。
誰か褒めてくれてもええんやで。

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