普通の女の子の恋【有馬貴将】

わがままな考え方 ページ14

屋上に連れてこられ暫くの無言の中、有馬くんの口が動いた



有馬「A...昨日の事、怒ってるの?」


昨日の事｡つまりアレの事しか思い浮かばない｡怒って無いし｡別に、答え何て、知っていたし...


『怒って無いよ..私からしては当然だもん...』


私はけして怒って無い｡悲しくも無い｡だってあれが有馬くんの答えだから。恨む事なんてしないし

目から垂れ落ちる涙は止まり、それが通った頬はこしょばゆい｡


お互いに無言。私は言うこと無いから。彼はきっと気まずいんだろう





有馬「そっか...そうだ、Aには瀬戸口くんには近付かないで欲しい」


同情して注意を呼び掛けるてくる。

有馬くん、何を言っているの?瀬戸口くんに近付かないで?何で、有馬くんにそう言われ無きゃいけないの?




『何、言っているの?私が瀬戸口くんとどうしようが有馬くんには関係無いじゃん..!』


有馬「俺にも関係は有る｡けど意味は分かんなくて良い｡だから近付かないで欲しいだけ」



『ッ!嫌だよ!!別に私、有馬くんに心配されたくないよ!! 私を瀬戸口くんに会わせたくないの!?それって只の..わがままだよ...!?』



自分の意思に負け、つい口が走ってしまった｡

けどどれも本音だ。後悔する気にはなれない。


それに私じゃ無くて瀬戸口くんに悪口言っている様に聞こえる。

有馬くんは私が嫌い｡瀬戸口くんと近付かないで欲しい｡それって矛盾しているけど...?





『..これが私の考えだから｡だからこれで満足でしょ?』









大丈夫、くっ付ける 桜餅by

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