ペット以上 コイビト未満 【カラ松】

かわい子ぶって ページ3

ぶりっ子ってそんなに悪いこと？
かわい子ぶってる？当たり前でしょ、可愛く見えるようにしてるんだから




「Aちゃんってやっぱり可愛いよねー！
髪とか凄いサラサラ！」





そう話しかけてきて無遠慮に髪を触ってくる女子
この子は……えっと…なんて誰だったのか思い出そうと必死に頭を回転させながら
そんなことないよ〜あ、でも友達に勧められたこの前のリンスすごい良くて〜っ！なんて




……ダメ、やっぱ思い出せない
興味ない子覚えるの苦手なんだよね





人の出入りが多い大学なのだ、学科が同じだろうが
人の名前を覚えるのにも限界がある。




当たり障りのない会話をした後に
次は男が私の傍へ。





「Aちゃん、これからさカラオケ行かないー？
男だけだとむさくるしくてさ〜」





『カラオケいいな〜あ、でも…ん〜今日は予定入ってるから
また後で誘ってくれると嬉しいなぁ、ごめんね？』




「あーマジか、残念」



『あ、そろそろ行かないと！ばいばいっ』





ずいぶんと距離の近い男から離れて
バイバイなんて手を振りながら歩き始めると後ろから声が。




「えーAちゃん来ないのかよっ！」

「ちゃんと誘えよな！」

「いやーだって予定あるって言ってたしさ
てかさ、さっきのバイバイっ！とかスッゲー可愛くね？」







まぁ、可愛く見えるといいなって
意識してやってますから。





「ねぇ……あの子やっぱぶりっ子だよね」





「え、でも…私らにもあんな感じだよね？」

関係なく→←飼育書（設定…っ！）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す