ペット以上 コイビト未満 【チョロ松】

高鳴った(チョロ松side） ページ35

Aの家から帰る夜の道。
家へと歩みを進めながら、僕はさっきのやり取りを思い出していた





『子供って高校生だよ、私』


「いやさ、僕とかから見ればまだ子供なんだって」





少し、むっとした顔でそう言うアイツに
僕は内心笑いながらそう言って。だって僕も昔、高校生の頃そう思っていたから
いつまで子ども扱いするんだよ、周りの大人は。って





『好きな人だって』

「あぁ同級生とかでいるの？いやー若いっていいよね」







『だからぁ、あんただって言ってるじゃん！
やめてよ子供だからって恋愛対象にも見ないの



おそ兄の事好きじゃないって言った時のチョロ松あきらかにホッとしてたよ？
それって、世間体的には高校生におそ兄が手出したことになるから
ホッとしたんでしょ』








そう僕に放った彼女の言葉は、予想外な物だった
僕は……兄の世間体を、と言うよりは家族の世間体を気にしていたのだろうか？






…………それともホッとしたのは
……Aの好きな人は兄じゃないということに
アイツに好きな人はいない。ということにホッとしたのだろうか








てかさ、子供だからって恋愛対象から外すなって。いやなに言ってんの
子供相手に手出すやつとかヤバいからね？常識的に考えてあり得ないだろ







けど









なんであの時、胸が高鳴ったのだろう。

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