せめて今日だけは消えないで3 ~fin~ 【ARS】 (ページ4)

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智side

バタバタと医者や看護師が走り回る中、俺たちは動けずにただその場で突っ立っている事しか出来なかった。

潤「俺たちそばに行ってあげることもできないんだな…」

雅「せめて手ぐらい握ってあげたいよね、」

自分たちの無力さにやるせない気持ちになってしまう。

翔「声も聞かせてあげられないなんて…」

翔ちゃんの言うとおり、ここにいるよっていう声だけでも聞かせてあげたいよなぁ…

ん？

その時、俺としては珍しく頭が回っていい考えが思いついた。

智「翔ちゃん、それだよ！」

翔「え？」

智「声だよ、声！ニノに届けれるよ！」

翔「智くん、それができないから困ってるんだよ？」

雅「そうだよリーダー、俺たち�翔�譴覆い鵑世�蕁�

智「俺たちが入れないんだったら中にあるものを使えばいいんだよ」

潤「それってどういうこと？」

智「スマホだよ！ニノのスマホ！」

翔「スマホ？」

智「スマホがあるなら電話できる、声だけならニノに届けられる」

潤「…ほんとじゃん、毎日ニノと電話してたのに気がつかなかった」

雅「リーダーすごいよ！全然思いつかなかった」

翔「冷静に考えたら思いつきそうなのに…俺たち結構焦ってたんだな。ありがとう、智くん」

そうと決まれば話は早い。

早速電話をかけることになった。

看護師さんにお願いして中にあるニノのスマホで通話に出てもらう。