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吸血 61 ページ16

ルイside

それからAは、大神クンが学校で言っていたことを話してくれた。

主「何が言いたいのか分からなくて、それで悩んでたんだ」

ル「そうか」

大神クンが言ったこと、確かに謎が多いな。でももし_____。

隼「天鬼くん、Aの側にいてください。ルイ、向こうで話したいことが」

ル「分かった」

涼「分かりました」

馬鹿虎と一緒に祐二さんが使っていた部屋へ行く。今は俺の部屋だがあまり活用していない。

隼「先程の話、ルイはどう思いましたか?」

ル「可能性が高くなった。あの人狼はやっぱり________」

隼「ええ。大神リトかもしれません」

もし、大神クンが本当に人狼であの作戦を実行しているとしたら全ての辻褄が合う。

強奪や略奪は、人狼族が得意とする暴力だ。それに「本当のことを言えばAは絶対俺を憎む」というあの台詞も、Aの両親を殺した人狼であるなら納得できる。つまり、大神クンが人狼であることを裏付ける結果になった。

隼「Aに言ったら…………」

ル「信じてくれないだろうな」

Aは大神クンを信用している。俺たちが人狼だと教えても怒って出ていってしまうかもしれない。今はそちらの方が危険だ。

ル「Aから聞いた話から推測すると、大神クンはAを選ぶだろうな」

隼「ええ。危険視すべきは、いつAを奪いにくるかですね。一応捕虜から聞き出した人狼族の人数は分かっていますから、最後の一匹になるまでまだ時間はあると思いますが。人狼族の人数も本当に捕虜が言った人数だとは限りませんしね………」

顎に手をあて悩む三虎。きっとたくさんの行動パターンやら計算やらが頭に巡っているだろう。だが良い案が浮かばないみたいだ。皺になった眉間が動かない。

ル「俺たちが警戒するしかないか」

事実、一番手っ取り早いのはこれだ。幸い学校には三虎と酒呑がいるし、迎えは俺が行けばいい。結界も強化して二人の術も使えば、ずいぶん強力なものになるはずだ。

隼「良い案が浮かばない今、確かにすぐできるのはそれですよね。とりあえず、明日はそれでいきましょう」

ル「ああ。酒呑には帰りに説明しておいてくれ」

Aたちのところへ戻ると何故か酒呑は本来の姿になっていて、Aは決心したような顔をしていた。これは、酒呑が何か言ったかな。

虎と酒呑に協力してもらいAの結界を強化した。これで一先ず安心だ。

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設定タグ:埋夜冬 , オリジナル , 吸血鬼   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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まどか - りょーかい、待ってるね!! (2018年8月27日 16時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとー!それじゃ戦いを終わらせられるよう、頑張りまっす! (2018年8月26日 10時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - うんうん、凄い!!私も早速投票させてもらったよ(^^♪ (2018年8月26日 1時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» アンケート作ってみた!どうかな?上手くできてるといいけど………。 (2018年8月25日 0時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - オッケー、待ってるっ!! (2018年8月24日 21時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:埋夜冬 | 作成日時:2018年5月26日 0時

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