主人公が自分を見失ったようです ページ31
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銀「………バカ野郎。」
木刀が飛んだ。
よくわからない、だけど飛んだ。
銀さんが立っている。
また失敗したみたいだった。
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貴「…おはようございます。」
朝のご挨拶。
そんな私の言葉に返す気はないのだろう、木刀を拾い上げると私の挨拶には答えずに叫んだ。
銀「バカ野郎っっっっ!!!!!!!!!」
ここ病院なんですけど。
銀「馬鹿か、お前馬鹿なのか!? 折角助かった命をそんなあっさり消そうとして…。
馬鹿だ、本当に馬鹿だ。前から馬鹿だと思ってたけどそれ以上に馬鹿だ!!!」
……そんな馬鹿馬鹿言わなくてもいいじゃないですか。
銀「お前のことを大切に思ってる人はお前が死んだら悲しむんだぞ!? …そのくらい分かってくれや。」
……いい加減頭にきた。
私意外と短気、イエス短気。
ごめん、私こんだけ言われて黙ってられるような偉い子ちゃんじゃないの。
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貴「私は馬鹿ですよ。とてつもなく馬鹿で何も出来ない弱虫ですよ!!!
だけど貴方に私の何がわかるって言うんですか、何も知らないじゃないですか。
知ってました？ 私のお父さん死んじゃったんです。私がお仕事をちゃんと出来なかったから。
知ってました？ 私は今まで人を愛したことがないんです。愛してしまうとその人を殺せなくなるから。
何も知らないじゃないですか。知ってるわけないんです、私は……ずっと一人だった。
寂しかった、誰も私を愛してくれない。大切だと思ってくれない。辛かった。
……っ、こんなことしか言えないんですよ。私は。最低な人間なんですよ？」
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銀「……ああ、もうじれったいな!!!!
誰もお前のことを大切に思ってないなんて誰が決めた。お前が思ってるだけだろ！？
神楽も新八もあのドＳ野郎もみんなお前のことを大切に思ってたんだよ!!!
たとえ誰もがお前のことを嫌っていても俺だけは…
坂田銀時だけはお前のことを大切＿愛してるんだよコノヤロー!!!!!!!」
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相変わらずキザなことしか言えないんですね…。
だけど
たとえ今の言葉が嘘だとしても
貴「ありがとうございます…っ」
嬉しかった。
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世界が歪む。
あの時のように崩れる自分の体。
だけどこの前と違って
何だか温かい気分だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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汐乃(プロフ) - 黒夜さん» ……あ、漢字間違ってたな。生ききれないって…なんか死亡フラグ立ってｒ(( (2013年2月18日 16時) (
レス) id: 96674aac2f (このIDを非表示/違反報告)
黒夜(プロフ) - 息だろ？ (2013年2月18日 11時) (レス) id: 9e2bb02046 (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - 黒夜さん» ほんとあの人よく生ききれないよね。← ちょい尊敬するわ((( (2013年2月16日 4時) (レス) id: 96674aac2f (このIDを非表示/違反報告)
黒夜(プロフ) - 汐乃さん» ま、心配ないさァーーーーーーーー…… (※息切れ← 大西ライオン風に (2013年2月11日 22時) (携帯から) (レス) id: f3f133ef6b (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - 抹茶マカロンさん» アホ毛ひっぱって終わるだなんて……。羨ましい。((え← ありがとねーっ (2013年2月11日 2時) (レス) id: 96674aac2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐乃 | 作成日時：2012年10月7日 15時
