【d!】妹は、知らない【軍パロ】 (ページ29)

今日:16 hit、昨日:3 hit、合計:9,763 hit

第26話ページ29

si,side

俺は急いで、Aの部屋に行った

嫌な予感は、していた

睡眠薬を貰いに来るようになったし、怪我をする回数も増えていたから

ノックは、緊急事態だからしないで中へ入る

si「失礼します、A!どうしたの!?」

まず、ベッドへ連れてって、グルッペンに連絡

ピッsi「グルッペン」ピピッ

si[もしもし、グルッペンだけでも早くAの部屋に来て]
gr[了解だ]

ピーピッ

次は、医療道具か。Aを一人にはさせたくないからなぁ

zm「ぺ神、Aはどうなってるん?」
si「ゾム、良いところに。A、見といて」
zm「おけ」

丁度真向かいにある、自分の部屋へと走る

鍵を素早く開けて、幹部専用に取っておいた医療道具を持って、Aの部屋まで走る

si「ゾムありがと、皆って後どのぐらいで来そう?」
zm「後、数分ちゃうかな?」
si「分かった」

脈を測りなおして、音を聞いて。

gr「ぺ神、状況を説明してくれ」

si「Aが倒れていた。目立った外傷はないから、疲労だと思う」
os「毒は?」

si「遅延性だったら分からないけど、心拍数とかを考えるとないかな」

gr「ぺ神、判断材料になるか分からんが、1ついいか?」
si「うん、何?」

gr「俺とAは、実の兄妹だ」

全員-gr,主「…えっ!?」

gr「髪色も違うから似てないだろ。まあそれが俺らの分かれ目で」

＿＿＿

Aの髪色は、成長につれて次第に濃く染まった

それが両親にとっては、最悪だったみたいでな

悪魔だの、不幸の種だの、自分の子供なのに悪態をついてだな

今考えれば、Aが外に行ったのは居なくなった日だけで周りの住民も3人家族だと思い込んでいたようやし

簡単に言うと、Aは虐待を受けていた

あぁ後、Aは俺の妹だと知らない

何でかって、物心つく前から、お前はよそ者だとか、血は繋がってないだとか、な

血繋がってんのによ

親のくせに言いやがって…!

すまん、話を戻す

で、俺が10歳でAが5歳の時、Aは両親に追い出された

詳しくは言いたくないし、言えない

すまんな

＿＿＿

絶句した

sha「それとこれがどう繋がってるんや?」

si「事故が起きたらその衝撃で記憶を失う事があるでしょ?それがAは、心にダメージが大きかったからショック障害なのかな。まだ分からないけど、記憶を失くしたんだと思う」

kn「で、何か記憶が戻って、その反動でみたいな?」

si「多分そうだよ。まぁ今は、寝かしておこうよ」

gr「俺は残る」

A、大丈夫かな…