不思議な世界・伍拾玖 ページ38
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「…それで良いのか」
低い聞き覚えのある声が聞こえた。
振り向くと、そこには怪訝な顔をした釜爺がこちらを見つめていた。
「…どういうことですか?」
「かつて千もハクの名前を取り戻すために此処を出て、湯婆婆の双子の姉…銭婆に会いに行ったんだ。
その時にはわしが残っていた切符をやったんだが、それはもう無い。
仮に行くとしたら、徒歩になるぞ。それも果てしなく遠い…な」
「そんな…」
桃井さんの絶望的な声。
皆…決心が着いたのに。どうしても越えられない問題があった。
「…歩いて、何日くらいかかるんだ?」
「…少なくとも3日はかかる。しかも電車は海に存在するんだ。
…お前らには辛い旅になるだろう」
「3日…」
3日間は歩き続かなければならない。
しかし…僕らの体力が着いていくだろうか。
しかも、海と言うことは潮の干満がある。
もしそれが起こったら…。
そう試行錯誤しているときだった。
「話は聞いた。それなら私が連れていってやろう」
不意に、久しぶりに聞いた声が耳に入った。
振り返るとそこには…。
「ハクさん…?それにカイさんとリンさんも…」
こちらを見て呆れた顔をする3人がいた。
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breakcat(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2015年3月31日 23時) (レス) id: 74949acb5c (このIDを非表示/違反報告)
黄瀬犬 - 私は関東にいたので東北ほど揺れは感じませんでしたが、とても怖く、悲しい思いをしました。大人になっても自分の子供に伝えていきたいですね。 (2015年3月15日 12時) (レス) id: 6581bd284d (このIDを非表示/違反報告)
巫命(プロフ) - あの日から四年ですね。色々あったと思いますが、これからも頑張ってください。私もあの日の事は一生忘れません。 (2015年3月12日 1時) (レス) id: 9f5c4c2725 (このIDを非表示/違反報告)
さにす(プロフ) - ロリコンww (2015年3月10日 21時) (レス) id: cb1db04eb9 (このIDを非表示/違反報告)
トルフィン(プロフ) - あ、すみません。ありました (2015年3月7日 23時) (レス) id: 66c7623574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:¢.氷室のん゜ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/memoly029/
作成日時:2015年1月25日 15時