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不思議な世界・捌拾伍 ページ27

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「そっかぁ…"あの世界"に皆行ったんだね」


「はい…」









僕は、荻野さんに今までの出来事を話した。


それを聞くと、荻野さんはやっぱり、と笑った。


それに釣られて僕も笑った。









「やっぱり…【千】とは荻野さんのことだったんですね」


「あれ、なんでその呼び方…」


「あちらの方々が、そう言っていたので」


「そうなんだ、」









すると荻野さんは、何処か懐かしい目であのトンネルと銅像を見た。


そして、ポツリポツリと話し始めた。









「私もね、五年前…小学四年生の時に、あの世界に迷い込んだんだ。
その時に、お父さんとお母さんが豚になっちゃって…」


「…豚に…ですか?」


「うん。でもその時にハクや(人1)、カイさんにサヨちゃん、リンさんや釜爺が色々と助けてくれて…戻ってこれたって思ってる。
これはその時におばあちゃんからもらったんだ」


「おばあちゃん?」


「銭婆婆の事だよ。…そっか、カイさんとサヨちゃんも名前取り戻したんだね」









そう言って荻野さんは髪を括っていたゴムを見せてくれた。


それは夕陽の光を浴びて、紫色にキラキラと光っていた。









「綺麗ですね…」


「うん。あれ以来夏休みには帰ってきてるようにしてるんだ。
また引っ越しちゃったから中々来れないけど…









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___また、皆に会いたいなぁ」









荻野さんは寂しげな笑みを見せた。


それは、まるで子供を心配するような慈愛に満ちた母親のような眼差しだった。

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美桜 - 少しさっぱりしていましたが、とても面白かったです。黒バスメインでしたね。夢主ちゃんとハク君がくっつくのに少し期待していましたが(笑)お疲れさまでした。 (2017年1月23日 22時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
月乃 - いい終わり方でした。めっちゃ感動しました。 (2016年10月12日 13時) (レス) id: 0aa7373be7 (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ(プロフ) - とても面白かったです!!8月の最後に読んだのでなんかしんみりしました。最後の黒子君の言葉が好きです!! (2015年8月30日 21時) (レス) id: b1176b85e0 (このIDを非表示/違反報告)
厨二乙(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽し読ませていただきました! (2015年8月15日 11時) (レス) id: a105ecbf82 (このIDを非表示/違反報告)
木葉(コノハ) - おもしろかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!いきなりすいませんでしたぁぁぁ!!!!! (2015年8月14日 23時) (レス) id: 4a05d55e9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:¢.氷室のん゜ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/memoly029/  
作成日時:2015年4月18日 14時

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