不思議な世界・捌拾弐 ページ24
黒子side
「…それが、(人1)ちんの正体…ってこと?」
「…そうだ。だから私には名前なんて」
「…あるじゃん」
(人1)さんの生い立ちを聞いた。
…正直言って、とても悲しいと思った。
それを聞いてか、桃井さんが声を張り上げた。
「つき…?」
「私はつきじゃない。桃井さつきっていう名前があるの。
それに…貴方には"(人1)っていう名前があるじゃない!
だから…そんな悲しいこと言わないでよ…!」
「…!!」
それを聞いて、彼女は目を見開いた。
すると、それに続いて皆も意見を発した。
「そうっスよ!!(人1)っちは(人1)っスよ!」
「なんだよ、ちゃんとした名前あるんじゃねーか」
「ふん、名前がないとかふざけたことを言ってるんじゃないのだよ」
「名前がないものなど…この世には存在しないよ」
「だからそんなに思い詰めないでよー」
「…貴方には、貴方の事を名前で呼んでくれる人がたくさんいます。
だから…そんな辛そうな顔をしないでください」
僕がそういうと、彼女は堰を切ったように透明な雫を両目から溢し始めた。
それをカイさんとサヨちゃんが静かに慰めた。
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美桜 - 少しさっぱりしていましたが、とても面白かったです。黒バスメインでしたね。夢主ちゃんとハク君がくっつくのに少し期待していましたが(笑)お疲れさまでした。 (2017年1月23日 22時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
月乃 - いい終わり方でした。めっちゃ感動しました。 (2016年10月12日 13時) (レス) id: 0aa7373be7 (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ(プロフ) - とても面白かったです!!8月の最後に読んだのでなんかしんみりしました。最後の黒子君の言葉が好きです!! (2015年8月30日 21時) (レス) id: b1176b85e0 (このIDを非表示/違反報告)
厨二乙(プロフ) - 完結おめでとうございます!!楽し読ませていただきました! (2015年8月15日 11時) (レス) id: a105ecbf82 (このIDを非表示/違反報告)
木葉(コノハ) - おもしろかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!いきなりすいませんでしたぁぁぁ!!!!! (2015年8月14日 23時) (レス) id: 4a05d55e9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:¢.氷室のん゜ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/memoly029/
作成日時:2015年4月18日 14時