初志貫徹【オリオンの刻印】 (ページ42)

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30話ページ42

各自が練習しているとき、
わたしとゴーグルマンは監督の部屋にいた。

めっちゃ広いな・・・部屋。

趙「ふんふん、なるほど・・・
　韓国との試合でAさんが言っていたように、
　豪炎寺くんが目くらましにあったと。」

鬼「あの豪炎寺が簡単にやられるわけありません。」

『そうだそうだー。
　・・・ほんっとにわたしは韓国チームが違反行為をしているのをみたし。』

趙金雲は目を細めながら話を聞く

・・・なんかムカつくこの態度。。

鬼「それだけじゃありません。
　韓国のキャプテン、ソクの退場にも不思議な点がありました。」

『あれは、ただの仲間同士の接触なんかじゃなかった。』

鬼「この大会はどこかおかしい・・・。」

本当に何なんだろう・・・この嫌な感じ。。

鬼「監督は何か俺たちに隠してはいませんか。」

趙「おーほっほっほっほ！
　代表監督のわたしが、選手に隠し事をなどするはずありません！
　心配せずともFFIはれっきとした少年サッカーの世界大会ですよ。」

『本当にそう言い切れますか。』

空気が一瞬冷えた。

わたしは目の前の監督を見つめる。

趙「・・・はい。隠し事などありませんから。」

鬼「だったらいいのですが。。」

趙「話というのはそれだけですか？」

鬼「このチームに、1人経歴のわからない選手がいます。
　一星充について教えてもらえませんか。」

え、それってわたしもじゃね？

なんて思ったら、
ブッブ―ーー！という音がなった。

趙「残念ながら、プライバシーについてお話することはできましぇーん。」

・・・は？「しぇーん」？
監督疲れてんのかな・・・。

鬼「そうですか・・・」

え、ゴーグルマン突っ込まないんだ。。。

鬼「失礼しました。」

『失礼しましたー』

と言って、部屋をでた。

趙「イナズマジャパンにはどうしても、
　一星くんをいれないといけない大きな理由があるのですよ・・・」

聞こえたぞ－－－！
はい、バッチリ聞こえたーーーーーーーー！

でも、理由ってなんだろ・・・？

鬼「A、俺たちも練習に行こう。
　・・・有力な情報は聞き出せなかったな。」

『まあ、でもこれから頑張っていこーぜい』

そう言って、肩にポン、と手をおいた。

これからもよろしく。
有人。