8.Fside ページ8
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翌日。東京公演最終日。
思いのほかキレイさっぱり…まではいかないけど、かなり吹っ切れて、俺はなんだかサッパリした気分だった。
……それでも今思えば、ほんの少しだけ期待してたところも正直あったと思う。
でも、結局、終わってから楽屋に戻ってもやっぱり何もなかった。
楽屋に居るのも辛いだけだから、俺は準備を整えて足早に飛び出した。
はぁ〜つらい〜。
わたー慰めて〜と言いたいところだけど、こんな馬鹿みたいな話、わたにもできないわ…。
ドンマイ、俺!元気だせよ!
誕生日企画大喜びだったじゃんか、北山の奴!!
「…〜〜〜がや〜!ま、待ってー!」
…ん、…?……誰??
よく聞こえなかった声に加えて、走ってくる足音がどんどん近づいてるのを感じて後ろを振り向いたら、そこにいたのは…まさかの北山。
………えぇぇぇ!!!!!
何ぃ!?嘘!?ここで!?
いやいやいやいや、冷静になれよ俺。
そんな訳ないだろ…。
良い方向に考えてしまう思考をなんとかして元に戻し、”いつもの俺”を演じた。
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作者名:ま き ぽ よ | 作成日時:2015年9月26日 23時