7.Fside ページ7
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一世一代の賭けをしてから数時間。
コンサートは終わり、みんないつものように楽屋へと戻っていく。
北山からの誘いが来るという希望が捨てられない俺は、いつまでも楽屋に残っていた。
…だが、北山はもちろん、渉も先に行くねと行ってホテルに行ってしまったし、いつの間にか楽屋には誰も居なくなってしまった。
……終わった、終わってしまったんだ。
俺の儚い恋心は叶わなかった。
勝手に自分で決めたルールに縛られて、悲しくなって、一人残された楽屋でほんの少しだけ泣いた。
いい歳した大人が何やってんだろ。
…でも、決めたことは守らなきゃ。
これからも北山にはなるべく関わらないし、きっと死ぬまでこの関係のままだ。
でもせめて、このまま…このままの関係でもいいから好きでいさせてね、ありがとう。
…とうとう俺にはチャンスが貰えなかったんだなー、残念…。
でも、ちょっと泣いたからか、なんだか少しだけスッキリしたかも。
なんて、こんなことを考えながら俺はそのままホテルに戻り、明日のオーラスに控えた。
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作者名:ま き ぽ よ | 作成日時:2015年9月26日 23時