検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:195,257 hit

時・prologue・2 ページ2






ヘッドホンから聴こえるお気に入りの曲…





それを聴き、気分よく念入りにストレッチ。





「今年もいたね!あの子!」



ん?



「いたいた!ガヤのだろ?どこにいてもわかるよな!!」



俺の?



健永とニカのあまりの大きな声に片方のヘッドホンを外した。



「ペンライトめちゃくちゃ振りまくりだったよな!」


「今年の金髪は目立つわ、一目でわかった!!」



金髪…



ああ、あの子か…



ヘッドホンを再び付け ボリュームを上げた。



目を瞑り 深く深呼吸…




― 『 太輔―――――!! 』 ―




瞳を閉じれば 思い出す幾つもの姿…



数年前から いたと思う。



たぶん 高校生くらいなんだろうな…



今年は 手作りうちわに大きく『 太 』『 愛 』の二文字を交互に見せてくれた。



ひと際目立った彼女に俺たちは 毎年苦笑い。



それだけ 記憶に残る熱狂的なファンは なかなかいない。



最終日も彼女は、金髪にし、全員がわかるほど目立っていた。



最後に聴こえた彼女の声…




― 『 太輔―――――!! 』 ―




心の底から出したような声…




その声が気になり すぐには 控室には戻らず 帰って行く観客席を見ていた。




彼女は たった一人… 最後まで そこにいた。




どれくらい そこにいたのかは 俺もわからない。




でも、スタッフに促されて 席を立った。




そして… 深く一礼。




この時… その姿が なぜだろう…




すごく 綺麗だった。




あの時の声を 俺は 再び聴くことになる…




でも、それは かなり月日が過ぎてから。




それまで そんな熱狂的な彼女の存在をすっかり忘れていた。




でも あの日… あの雨の日…




俺の中に止まっていた針が動き出す。





チクタク…





チクタク…





運命の針は進む…





40億分の1の時計。





その 長針 短針…





運命の針が重なり合う時…





俺たちは 出逢う。





4年の時を経て 俺たちは 再び出逢った。

時・1→←時・prologue・1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (330 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
570人がお気に入り
設定タグ:藤ヶ谷太輔 , キスマイ , 玉森裕太・北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

もえぴっぴ。 - こんばんは。是非とも続き読みたいのでパスワード知りたいです!お願いします。 (2022年11月1日 20時) (レス) id: 066065d151 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - みいまる先生さん» みいまる先生さん、こんばんは(*^▽^*) 亀猫と申します。メッセージ欄の方へお返事してありますので確認をよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。 (2022年10月11日 23時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
みいまる先生(プロフ) - こんにちは。 初めて主様の作品を読ませていただきました!ぜひ続編も読みたいのでパスワード2を教えてください🙇‍♀️ (2022年10月11日 13時) (レス) @page50 id: b1e991385d (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンニチハ!先程メッセージ欄見ました! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、こんにちは。あの、メッセージ欄って見たり書いたりできますか?コメ欄では発行してないの〜! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:亀猫 | 作成日時:2019年1月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。